2022/08/19 【熊本→鳥栖】SL人吉乗車記
こんにちは。
夏に九州旅行を青春18きっぷで行ってきました。4泊5日でかなり面白い旅になったのですが、その中でも特に良かったSL人吉について書こうと思います。
今回は短いものになると思います。よろしくお願いします。
SL人吉について
SL人吉はJR九州が運行する観光列車です。現在の運転区間は熊本〜鳥栖で、毎日運転されているわけではないですが、運行される日は1往復運転されます。以前は熊本〜人吉間での運行でしたが、2020年7月の豪雨により肥薩線が不通になっており、現在は鹿児島本線を熊本から北上する形で運行されています。
列車は蒸気機関車 + 客車 + ディーゼル機関車の編成で運行されています。今では珍しくなった客車列車です。
注目すべきは蒸気機関車で、8620型蒸気機関車58654号機というSLを使用しています。「ハチロク」という愛称があります。これは大正11年に製造された蒸気機関車で、現在日本で現役の蒸気機関車の中では1番古いものです。しかし、多くの部品は老朽化により取り替えられていて、所謂「テセウスの船」状態です。
そんな8620型蒸気機関車58654号機はJR九州から2024年3月で引退することが決まっています。乗車はお早めに。
SL人吉 熊本→鳥栖
前日から熊本に入っており、朝から熊本城を見てきました。2016年に発生した熊本地震は熊本城にも、石垣が崩れる等大きな被害を出しました。
落ちた石垣が並べられていました。石ひとつひとつに番号らしきものが書いてありました。またこれを組み立てるのはかなりの労力でしょう…。
時間の関係上、熊本城の中までは入りませんでした。路面電車で熊本駅まで。
SLが発車するホームに来ましたが、先客が居ました。「A列車で行こう」です。こちらもJR九州が運行する観光列車。内装は少し大人な雰囲気で、「Adult」からその名がついているようです。残念ながらゆっくり見る前に発車してしまいました。
A列車で行こうが発車し少し経つと、SL人吉号が入線してきました。平日にも関わらず、夏休みということもあり子どもたちに大人気。その人気の所以は恐らく、アニメ「鬼滅の刃」の映画のモデルにもなった蒸気機関車だということでしょう。
SLの方は大人気なので後で撮るとして、客車の方を撮影。
乗車。50系客車の内装はこんな感じ。JR九州ではお馴染みの水戸岡鋭治さんによるデザイン。大正時代を思わせるレトロな雰囲気がたまりません。カーテン開けさせてもらえばよかった…。
ホームにはたくさんの子どもがいましたが、車内はかなり空いていました。なんなら僕の号車は僕含め2人だけ…。まあ平日だしね。
SL人吉車窓(ブログ用) pic.twitter.com/tM4jgZix37
— てるる (@tellurium_key) 2022年11月3日
列車はぐんぐん北に進み、西里〜植木辺りを走行中。天気は晴れで、緑の田んぼの中を進みます。こういう開放的な車窓はとても好きです。
切符。18きっぷも持ってましたが、今日は博多までなので普通乗車券。
SL人吉は玉名駅で停車。かなりの停車時間があり、急いで向かいのホームから編成を撮ることに成功。
客車の前方まで行くとフリースペースがあり、そこではハチロクの後部を見ることが出来ます。
車内に売店があったので、焼酎アイスを購入。酒好きな私も焼酎はあんまり飲んだことないんですが、とても美味しくいただきました。アルコールは入ってなかったと思うので、未成年の方でも食べられると思います。
そんなこんなで列車は終着鳥栖に到着。私が乗った中でもかなり面白く楽しい列車でした。
最後にハチロクのスナップ写真を撮り、博多を目指すことに。
ちなみに復路はDE10が牽引することになります。ご注意を。写真は前日に植木駅で撮ったもの。
鳥栖駅ではかしわうどんを食べました。いなりは追加で注文しましたが、かしわうどんはこの量で360円。安すぎる…。めちゃくちゃ美味いのでオススメです。
終わりに
前でも述べましたが、残念ながら牽引機の8620型蒸気機関車58654号機は2024年3月に引退が決まっています。乗車の計画はお早めに。
また人吉の方に走って欲しいですね…。叶わぬ願いでしょうが…。
ぜひ乗りに行って復興支援をしましょう。
2022/06/25~26 【篠ノ井線】篠ノ井線120周年号を撮る
こんにちは。ブログではお久しぶりです。
旅行は最近行ってないのでネタが無いのですが、最近近くの路線であるイベント列車が走ったので、それを記事にしようかと思います。
その名も「篠ノ井線120周年号」。篠ノ井線は今年で120周年を迎え、EF64牽引のプッシュプルの客車列車が走りました。こちらを追っかけて撮影したり乗車したりしました。
今回もよろしくお願いします。
6/25(1日目)
185系長野夜行 稲荷山〜篠ノ井
初っ端から120周年号では無いのですが、185系の団体夜行列車が早朝走ったので撮影しました。撮影場所は稲荷山ストレート。篠ノ井線で編成写真を狙うならまずここでしょう。深夜雨が降ったため、霧が出てしまいましたが、これも長野らしい写真で良くなったのではないかと思います。
ついでの貨物列車、5463レ。個人的にはこっちの方が晴れてくれてかっこよく撮れたので良かったかもしれない…。
篠ノ井線120周年1号 明科→西条
西条駅の近くの撮影地でカメラを構えることに。しかし、人があまりにも多い…。まあ順光で1号が撮れるのここくらいですからねぇ…。
前の人に頭が入らないよう、こちらも後ろの方に頭を入れないよう注意しながら、なんとか撮れました。下から編成写真撮りたかったのですが、人が多すぎて不可能だったので、少し登ったところから俯瞰気味で撮りました。晴れてくれて良かった。
篠ノ井線120周年2号 西条駅
西条駅で1時間以上停車したので、その間に撮影。
駅を出て田んぼがあったので、そこでも撮影。
夏らしさと客車列車が良い雰囲気。ちょっとタイムスリップしたみたいに感じました。最高。
一通り撮影した後は3号の切符を塩尻から松本まで買ってあるので、普通列車で塩尻へ先回り。
乗るぜ!
篠ノ井線120周年3号 塩尻→松本 & 姨捨〜稲荷山
12系に乗るのは去年の10月のぐんまみなかみ号以来。10分ほどの短い乗車でしたが、とても満足。
降車時に乗車記念カードをもらいました。長野支社さんの手作りだそうで、いい思い出の品になりそう。
この後は松本で停車中に先に普通列車が発車するので、それに乗って先回りし撮影します。
というわけで、先回りして姨捨に到着。もう既に130人は居るんじゃないかというほどの人…。なんとか撮影出来そうなスペースを見つけ、三脚を立てることに成功。1時間ほど待っていると120周年号が到着。
その昔、大阪発長野行の急行ちくまという列車があり、完全にそれそっくりでした。まるでタイムスリップしたよう。
1日目はこれにて終了。2日目に移ります。
6/26(2日目)
篠ノ井線120周年号 回送 稲荷山〜姨捨
始発で姨捨へ。
稲荷山駅で四季島と遭遇。今日来るの知らなかった...。いつもすれ違い。ちゃんと撮ったことない。
姨捨公園から姨捨駅が見えるポイントへ。後ろから来るところをパシャリ📸
この後姨捨駅で停車するため、それも撮影しました。
何度見てもカッコイイ。撮り終わった後は1号の切符を持っているので、松本へ向かいます。
篠ノ井線120周年1号 松本→西条
1号は松本から西条まで。篠ノ井線は最初松本から西条まで開通だったので、西条止まりなのでしょう。撮り鉄的には撮影地が少ないので困っちゃいますが、今日は乗り鉄なのでいいでしょう。
西条まで40~50分ほどでしたが、大いに楽しめました。いつもはロングシートの211系などが多い篠ノ井線でボックスシートに座るというのは少し新鮮でした(ボックスシートの211系やE127系もありますが)。
ハイケンスのセレナーデ pic.twitter.com/g46AROSxs7
— てるる (@tellurium_key) 2022年6月26日
ハイケンスのセレナーデチャイム。
篠ノ井線120周年2号 明科〜田沢
1号乗車後は明科駅から歩いてアルプスと一緒に撮れる場所へ。
晴れなら完璧だった…。気を取り直して最後の撮影に行きます。
篠ノ井線120周年3号 聖高原〜冠着
最後は私の好きな聖高原〜冠着の撮影地で撮ることに。それにしても暑い…。
田んぼが近かったので、もう少し横から稲と一緒に撮ればよかったなぁと後悔。ですがいい思い出の1枚になりました。
最高でした
— てるる (@tellurium_key) 2022年6月26日
また群馬に会いに行くよ pic.twitter.com/gEIKZe79d5
終わりに
久々の客車列車、しかもいつも利用してる路線を走り、最高の2日間でした。また群馬に会いに行こう。
写真ばかりで申し訳なかったです。今度は旅行のこと書きたいね。読んで下さりありがとうございました。
2022/03/10~11 【辰野→静岡→甲府等】18きっぷで日本の魅力が詰まった静岡を満喫する旅
こんにちは。今年の旅行を書くのは初めてですかね。
今回は18きっぷで静岡に行きました。目的は「食べる」ことです。美味しいものを求めてローカル線を乗り継いで行きましたので、お楽しみに。
途中で新幹線の撮影なんかもしました。今回もよろしくお願いします。
1日目
飯田線 辰野→豊橋
おはようございます。早朝の列車で辰野駅まで来ました。時間もないのでさっさと次の豊橋行の列車に乗っていきます。
今回使用するのは青春18きっぷ。ご存知の通り、JR各路線の普通列車に乗車し放題になります。
この列車の凄いところは、なんと言ってもその運行時間の長さ。ここ辰野を9:59に発車し、終点豊橋には16:16の到着。その運行時間、なんと6時間17分!
列車は天竜峡駅に到着。ここから飯田線は天竜川に沿って走っていきます。これがかなりの絶景。是非とも飯田線に乗った際はこの辺で目を覚まして欲しい。
飯田線は秘境駅と言われる駅が多くあり、ここ田本駅もそのひとつ。駅から出るにはかなり山道を歩かないといけないようで…。
もう桜が咲いていました。河津桜でしょうか。桜を横目に進むローカル路線、とても楽しめました。
さて、そんなこんなで(寝てたのでなんにも書けない)豊橋に到着。いやぁ、楽しかったですねぇ(寝てた)。10時に列車に乗ったのに、降りたらもう日が暮れそうで、時間感覚がおかしくなりそうですw
ここから東海道線に乗って静岡をめざします。
静岡 さわやか
静岡駅まで来ました。飯田線の乗車が長すぎてお昼は何も食べてないので、お腹がすきました。グルメ旅に来たのだから、美味しいものをいっぱい食べましょう。
というわけで、来たのは静岡県各地に展開している「さわやか」というチェーン店です。「なんでチェーン店なんか行ってるんだ」と言われそうですが、ここのハンバーグは絶品です。
今回頼んだのは、げんこつハンバーグ。ソースはオニオンソースとデミグラスソースから選べ、今回はデミグラスソースにしました。アツアツの鉄板に乗せられた大きな丸いハンバーグは、僕の目の前で店員さんによってナイフで2つに切られ、ジュワジュワと肉汁を出しながら中の赤みまでじっくり焼かれました。
じっくり味わいながらライスと一緒に完食。大変満足しました!(写真全然撮ってない)
もしさわやかに行かれる際は、待ち時間に注意してください。このさわやかは静岡県民から絶大な人気を誇っていて、休日は待ち時間が3時間以上になることも…。おぉ、もう静岡のディ〇ニーランドだな…。この日は平日でしたが、1時間待ちました。
2日目
静岡→吉原→須津
おはようございます。静岡のホテルで1泊しました。ホテルドルフ静岡さんは、静岡駅から少し距離がありますが、無料の送迎をしてくれます。値段も安くオススメ。
ここ静岡では静岡鉄道が走っています。5分に1本くらいの感覚でこの列車が来るので、とても驚きました。まるで環状線じゃないか…。
静鉄も乗ってみたかったですが、18きっぷじゃ乗れないのでね…。というわけで、東海道線を上って、吉原まで来ました。富士山でか〜!
ここまで乗ってきたのはトイレなしの211系と313系。今年のダイヤ改正で引退しました。
吉原駅からは岳南電車に乗り換えます。なんともレトロな電車がお出迎え。詳しくは無いですが、どうやら井の頭線からの譲渡だそうです。桜なんかと一緒に撮ってみたいですねぇ…。
切符は硬券でした。凄い…。記念に1枚買っとけばよかったと後悔…。
東海道新幹線有名撮影地 三島〜新富士
須津駅に到着後、歩いてここまで来ました。大体20分くらい。ここは東海道新幹線の有名撮影地です。あまりにも有名なので、鉄道に詳しくない人でも見たことくらいはあるのでは無いでしょうか。
今日は富士山がとても綺麗でした。よく知りませんがラッキーなのかな?「東海道新幹線に乗っていると毎回富士山が見えない」と嘆いている人をよく見かけます。カッコイイ写真になりました。
この後新富士の鉄鉄橋でも撮影したのですが、残念ながら富士山には曇られてしまいましたので、割愛します。
身延線 富士〜富士宮 特急ワイドビューふじかわ
今年のダイヤ改正で、JR東海からワイドビューの相性が消えます。というわけで、ワイドビューの乗り納め。それにしても、本数が少ない身延線で300円ほど払えば特急に乗れるのは良いですね。ちなみに、18きっぷでは特急に乗れないので、ちゃんと乗車券も購入しています。
富士宮
富士宮に到着しました。「ふじのみや」と読みます。観光案内所でマップを貰って、ある喫茶店へ。
富士宮やきそばです。富士宮で食べられるB級グルメで、多くの海苔とお好みで一味をかけるのが特徴でした。かなり美味しかった。
少し歩いて富士山本宮浅間大社に来ました。長野ではまだ咲いていない桜の姿が!
富士山から飛んできたと思われる火山弾。まだマグマが柔らかいうちに高速で地上に出て冷え固まるため、ラグビーボールのような形をしています。
甲府→小淵沢→小諸
富士宮から身延線で甲府まで完乗。とうとう静岡を離れました。富士山にグルメに新幹線、日本の魅力が沢山味わえました。静岡にはお茶もありますから、是非また行ってみたい。
甲府からは少し課金して、特急あずさに乗ります。小淵沢まで。課金した理由は、これに乗らないと自宅に帰ることができないからw
あずさはなかなか快適で、松本まで乗っていたかったですが、節約のため小淵沢で下車。ここから小海線に乗ります。
甲府で買った焼肉弁当。これがこの旅最後の食事。甲府らしいものを食べたかったですが、これしか無かった…。美味しかったですがw 他の乗客もほとんど居なかったので、お酒も楽しみました。
無事小諸に到着。真っ暗だったので見どころとかは無いです。ところで、2日で飯田線、身延線、小海線というローカル線を制覇したのは、なかなか快挙では?
なかなか疲れましたが、いい旅になりました。この後しなの鉄道に乗り、自宅に帰りました。
終わりに
静岡、またさわやかを食べたくなったら行きたいと思います。次は伊豆の方も開拓したいですね。
2021/09/11【秋田→青森】リゾートしらかみで行く五能線満喫の旅【リゾートしらかみ乗車記】
こんにちは。今回は夏に乗ったリゾートしらかみについて書きます。
何人もの人から「リゾートしらかみには乗れ」と強くオススメされていたので期待大で乗り込みました。
ちなみに、これは以前記事にした北海道1週間旅行の0日目、北海道に行く手段として乗車しました。今回もよろしくお願いします。
秋田駅
新潟のネットカフェで一夜を過ごし、ようやくお昼に秋田駅に到着しました。酒田で1時間20分待たされた時は暇すぎて仕方なかったですが…w
ここは酒田と違って多くの列車が来るので、リゾートしらかみが来るまでの時間で沢山撮影が出来ました。
さて、そんなこんなでリゾートしらかみが入線。早速乗っていきます。
リゾートしらかみとは
リゾートしらかみは秋田駅と青森駅とを結ぶ観光列車、所謂JR東日本がやっている「のってたのしい列車」というやつです。運行経路は秋田駅から奥羽本線で東能代駅、そこから五能線に入り川部駅、そこからまた奥羽本線に戻り青森駅へ向かいます(青森行の場合)。
五能線は東能代駅から川部駅までを日本海に沿ってぐるっと迂回するような形で結ぶ路線です。日本海と近いこともあり、絶景スポットが多いので、リゾートしらかみに乗って絶景をゆったり楽しもうというわけです。
また、リゾートしらかみは3つの編成があり、そのうち「青池編成」、「橅編成」はHB-E300系、「くまげら編成」はキハ40系が使用されます。リゾートしらかみの何号がどの編成を担当するかは、JR東日本のリゾートしらかみのHPで知ることが出来るので、お気に入りの編成があれば、事前に調べて乗られるのが良いと思います。
リゾートしらかみ車内レビュー
今回私が乗ったのは「青池編成」と呼ばれるHB-E300系です。HB-E300系といえばなんと言っても、デカすぎる窓と広すぎるシートピッチ!これでゆったり足を伸ばしながら絶景を一望できますね。
リゾートしらかみにはコンパートメントの座席があり、ここで友人や家族と使用することもできます。座席を変形するとベッドのようになり、寝転がることもできるそうです。夜のコンパートメントの車両はまるで寝台列車のようですね…。
リゾートしらかみは上りも下りもA席が海側になり、座りながら絶景を楽しめます。僕はD席を取ってしまいましたが、フリースペースやデッキなどで絶景を楽しむことが出来ました。
東能代駅
東能代駅には既に引退したキハ40の姿が…。これが五能線を走っている姿を1度撮ってみたかったですが、残念。しかし、最近北条鉄道に1両譲渡がされたようで、実家に帰ったときに撮ろうと思います。こうやって撮る機会ができるのは本当に嬉しいですね。
五能線
列車は東能代から五能線に入ります。滝ノ間駅を過ぎた辺りからずっと日本海が見えます。しばらくすると、自動の観光アナウンスが流れました。これがなんと、北島三郎さんによるアナウンスでした。いやぁ、凄い。北島三郎さんに観光案内をしてもらえるなんてw
列車は所々停車しながら、深浦駅に到着。ここで20分ほどの停車。反対側の列車の到着を待ちます。
向こうからやってきたのは…これもリゾートしらかみ、橅編成です。これは秋田へ向かいます。
深浦駅を出発し、次は千畳敷駅に到着。ここでも15分ほどの停車。千畳敷駅前には千畳敷という独特な地形を楽しめます。夕暮れということもあり、とても綺麗でしたよ。ここでリゾートしらかみも撮れそうだったので撮影。映えますねぇ。
青森駅
五能線の楽しみも終わり、爆睡してしまいました。朝早かったし、それだけ快適だったんです。
気づけば青森駅に到着。5時間半の旅、あっという間でした。「寝てたからだろ?」だって?はい…その通り…。
この後は青森駅から少し歩いて街中温泉で時間を潰し、深夜のフェリーに乗って函館を目指しました。函館からの旅行の様子が読みたい方はぜひ、1週間北海道旅行の記事を読んでみてください(宣伝)
終わりに
私は今まで多くの「のってたのしい列車」に乗ってきましたが、海沿いを走る観光列車は初めてで、とてもワクワクしましたね。皆さんもお気に入りの観光列車を見つけてみては?
では、気が向いてブログを書く気になったときにまたお会いしましょう。読んでくださりありがとうございました。
2021/08/21 【旧篠ノ井線廃線跡地】篠ノ井線の廃線の魅力と過去の計画に迫る
こんにちは…。書いて下書きに保存してたはずなのに全部消えてて、もう一度初めからこのブログを書き直してる者です…。まあ、せっかく考えてた内容なので、がんばって書き直します…。
今回は夏に篠ノ井線の廃線を歩いてきたときの様子を書きました。残された国鉄の香りと、廃線になった理由を考えながら楽しんでいただければ幸いです。よろしくお願いします。
明科駅
廃線のスタートはここ、JR篠ノ井線明科駅です。篠ノ井線は現在も旅客列車、貨物列車が運行されている路線です。では、今から巡る廃線とはなんでしょう?
これは、明科駅から隣の駅の西条駅までのルートが変更されたため、古い方の線路は使われなくなって、廃線という形で残っているということです。
明科駅から廃線まではこの標識に従えばたどり着くことができます。
三五山トンネル
さて、トンネルが見えてきました。これは過去に、線路が敷かれていて列車が行き来していたトンネルで、今はその役目を終えて静かに眠っています。
三五山(さごやま)トンネルと呼ばれていたこれはレンガ造りのトンネルですが、真ん中から上にかけてはモルタルで覆われています。これは、篠ノ井線が全線電化した際に、架線に水滴が付着するのを防ぐためだとされています。
トンネルを抜けると・・・
三五山トンネルを抜けるとかなり急勾配が続きます。ここを昔は蒸気機関車が力強く登っていたのを想像すると、その光景が実際に見たくなってきます。
「林内に立ち入らないこと 〇〇鉄道」。日本国有鉄道と書いてあったのでしょう。消す必要あったのかな?
踏切がありました。製造年が書いてあったので見ると、ここが廃線になってから製造されたものでした。装飾で置いたのだと思われますが、こういう粋な計らいは嫌いじゃありません。
漆久保トンネルと小沢川橋梁
ずっと歩くと2つ目のトンネルが見えてきました。漆久保トンネルです。これは外から見てレンガ造りであることがよくわかりますね。
短いトンネルな分、とても絵になります。
出口には速度制限標識がありました。当時使われていたものでしょう。
ちょっと寄り道。トンネルの下には小沢川橋梁という橋があります。これはノコギリの歯の様なレンガの積み方をしているのが特徴で、この積み方は全国でも稀なのだとか。
潮沢信号場跡
トンネルを抜けてさらに進むと、潮沢信号場の跡地があります。信号場は上下の列車を交換する場所で、一旦上りが下りの列車を止めて、逆の列車を先に行かせてからその列車も発車するというところ。これがあるということは、ここは単線区間であったことがわかります。
昔、この信号場の近くに住む自治体が善光寺と戸隠神社に参拝する旅行を計画した際、お年寄りが多く明科駅まで行くのは困難だと言うことで、自治体が国鉄に交渉して一日だけ特別に客の乗り降りをした信号場で有名です。
当時この信号場で撮られたとされる写真が置いてありました。息を飲むような素晴らしい光景。僕もこの時代に産まれたかったものだ…。
ゴールへ
信号場を後にして進む。するとこんな看板がありました。「廃線敷きはいかがでしたか?季節が変わりましたらまた、お越しください」。是非とも次は紅葉の季節に来たいところですね。明科から歩くのはだいぶ疲れましたがw
大きな広場に出ればゴール。ここに車を停めてこちらから明科駅を目指すこともできます。さすがに西条駅まで行くのはやめて、ここで引き返しました。
廃線になった理由
さて、先程篠ノ井線は明科〜西条駅でのルートを変更し、元あったルートを廃線にしたと言いました。これは何故でしょうか?
先程お見せしたように、明科から西条の元のルートは山道を通り、急な勾配を登ります。トンネルは短いものが2つほどしかありませんでした。これは、山を少し迂回して線路が敷かれていたためです。よって、地すべりなどの自然災害でよく運行休止を余儀なくされたようです。
国鉄はこれを回避すべく、新たなルートを作ることにしました。それは明科から西条まで3つの長いトンネルを掘るというものでした。これにより明科から西条の距離は短くなり、地すべりなどの自然災害もトンネル区間が長いことから起こりにくくなりました。これが今の篠ノ井線です。
幻の複線化
篠ノ井線は特急列車や貨物列車も多く走る区間です。国鉄はさらに篠ノ井線の運行がスムーズにできるよう、単線区間であった篠ノ井線を複線化することにしました。明科から西条もその計画が建てられ、旧線から新線になる際に複線化してしまう予定でした。
しかし、国鉄の財政は悪化。トンネルを2つほったところで国鉄は民営化され、JRと名を変えました。なんとか3つめのトンネルは掘られましたが、残念ながらこの区間が複線化することはなく、この計画は幕を閉じました。
明科〜西条間で列車に乗ると、不自然に片側だけ大きく敷地が空いているのがわかります。これは複線化されるときにここに線路が敷かれるはずだったスペースです。今も尚その計画の面影を見ることができます。
終わりに
いかがでしたか?廃線を歩くのはとても楽しいので、皆さんも身近な廃線を調べてみてはいかがでしょうか?その線路が何故廃線になったのか、その理由を探りながらする散歩はとても楽しいものでしょう。
2021/09/17~18 【小幌・小樽・茂辺地】北海道フリーパスで行く北海道1周の旅 後編
こんにちは。
北海道1周の旅もこれで最後になります。前回の続き、北海道1周の旅の後編になります。今回は釧路から色々なところを通りながら、最後はフェリーターミナルのある函館まで行くという流れです。
では、宜しくお願いします。
6日目
根室本線 石狩線 特急おおぞら 釧路→南千歳
おはようございます。朝の釧路駅です。この駅はデカいですね。道内最後の民衆駅として知られています。民衆駅とは地元の人と一緒にこの駅舎を建て、その代わりに商業施設が多くあるというような駅のことです。乗るのは特急おおぞら。使用車両はキハ261系。
ホテルの人に「列車の時間が早くて朝食開始の時間に間に合わない」と言ったら、おにぎりを作ってもらいました。感謝。
窓の外はずっとこんな感じの草原が続いています。山もなく平野がずっと続いているのがよくわかりますね。
列車は南千歳駅に着きました。ここは元々千歳空港があったところ。今では千歳基地として航空自衛隊が使用する飛行場となっていますが、新千歳空港ができる前はここに旅客用の飛行機が離着陸していました。駅からすぐ空港に行けるように陸橋などもあります。
ここで列車を乗り換えます。
室蘭本線 特急北斗 南千歳→東室蘭
乗り放題の切符を持っているので、時間つぶしに新千歳空港駅まで行って帰ってみたいなことをしながら時間を潰していると、僕の乗る列車が来ました。特急北斗に乗り換えます。
寝てました…。東室蘭駅に到着。途中苫小牧とか見たかったのですが、まあ疲れてたし…。
室蘭といえばカレーラーメンだろ!初めて食べましたが、めちゃくちゃ美味かったですね。店員さんも親切でとても素晴らしい店でした。
室蘭本線 東室蘭→小幌
今日は列車に乗ってばかりであまり観光らしい観光をしていませんが、次がこの日のメインの目的地です。そこを目ざして室蘭本線の普通列車に乗ります。使用車両はH100系。最近JR北海道にどんどん数を増やしている新車です。
列車は内浦湾沿いに走ります。列車は北舟岡駅に停車。まだここは目的地ではありませんが、充分ここも素晴らしい場所です。海が近すぎる。貨物列車などを撮影したいところですが、ここはグッとこらえて目的地を目指します。
小幌駅
列車は小幌駅に着きました。ここで下車します。僕含め5人ほど下車。ここが今日僕が1番訪れたかった場所です。
小幌駅は日本一の秘境駅として有名です。その理由はなんと、「駅から1歩も出ることが出来ない」からなのです。実際には出ることは出来るようですが、険しい山を登らなければなりません。というのも、この駅は道路と面していません。南は海、北は山、東西は室蘭本線のトンネルに挟まれた駅。ここを出るにはヒグマがいるであろう険しい山を登るか、海を泳ぐか、鉄道営業法に違反しながら隣の駅まで行くしか無いのです。まさに陸の孤島。
ちなみに、普通列車しか停車しないこの駅は、その普通列車の本数も少ない。上り列車は4本、下り列車は2本しかこの駅に止まりません。僕が乗った長万部行は15:10にこの駅を発車したので、次に長万部行が来るのはその約2時間後の17:38になるわけです。この列車が来るまでこの駅を探索したいと思います。ちなみに、僕以外に小幌駅に降りた4人は30分後に来た東室蘭行の列車に乗り、小幌駅には僕一人になってしまいました。マジか…。
さて、小幌駅の説明はこれくらいにして、探索をしたいと思います。小幌駅から少し海方面に歩いていくと、こんな看板があります。今回は文太郎浜に行きたいと思います。人はほとんど来ない秘境駅ですから、道の舗装はされておらず、崖を少し滑落しながら降りるとそこは…
海岸が待っていました。文太郎浜です。いやぁ、絶景ですね。小幌駅付近は僕しかいないわけですから、この絶景を独り占めできたことに感動を覚えます。ちなみに、クマが怖すぎてすぐ小幌駅に戻りました…(ビビり)
小幌駅に普通列車はほとんど来ませんが、特急列車と貨物列車は多く来ます。それを撮影しました。秘境駅を通過する列車たち、とてもカッコイイです。
— てるる (@tellurium_key) 2022年1月5日
小幌駅はトンネルに挟まれていると言いましたが、列車はトンネルを通過する前に必ず警笛を鳴らします。小幌駅もそれは例外でないので、爆音の警笛を鳴らしながら小幌駅を通過し、トンネルに入ります。素晴らしい…。
しかし、だんだん辺りが暗くなってきました。灯りは駅にある少しの電灯のみ。この時は本当に怖かった。列車も30分ほど来なかった。そんな中、最後の貨物列車が来ました。これが通るだけで一安心しますね。僕以外の人間が居ることを思い出させてくれる。とても有難かった。
ようやく長万部行の普通列車が入線して来ました。「助けの船が来た!」、まさにそんな感じ。最後は怖かったですが、とても楽しい秘境駅でした。長万部に向かいます。
室蘭本線 等 長万部→札幌
長万部から特急北斗に乗り、札幌に向かいます。
小幌駅
— てるる (@tellurium_key) 2021年9月17日
夜通過
ここにいたと思うとガチで怖すぎる pic.twitter.com/7WWgKX5nsx
途中先程の小幌駅を通過。こんなに暗かったのか、とゾッとしましたね。
札幌に着き、宿も確保。一日目に札幌に泊まった時と同じカプセルホテル。安いし設備も充実してるので、また利用してしまった。
晩ご飯はすき家の牛丼。北海道来てから北海道らしい晩飯を食べてない気がしますが、コロナ禍ですから僕が到着する頃には閉店してるというケースが多く、コンビニの弁当だったりが多くなっています。次来たときは絶対札幌ラーメン食べてやる…。
では、おやすみなさい。
7日目
小樽
おはようございます。朝、札幌から快速エアポートに乗ってここ小樽に着きました。北海道旅行最終日はここ小樽を満喫しようと思います。
小樽は観光するところを何も調べずに来てしまったのでとりあえずウロウロしていると、自転車タクシーのお兄さんに捕まってしまいました。断れない性格なので乗ってしまいましたが、そのお兄さんのする小樽の説明がとても分かりやすく、これは大成功でした。ここでは長いので割愛しますが、本当に小樽のことについて深く知ることが出来たのでオススメです。自転車タクシーを捕まえましょう。人力車はあまり喋ってくれないそうです…。
お兄さんのオススメの寿司屋さんで降ろしてもらい、海鮮丼をいただきました。カウンターの前に多くの魚が置いてあったので、店主さんに「これは今日取れたものですか?」と聞くと「ええそうですよ」とのこと。仲良くなった店主さんに卵焼きのサービスを貰いました。新鮮な北海道の海の幸、大変美味しかった。
旧手宮線跡地
小樽には旧手宮線跡地があります。南小樽駅から手宮駅までを結び、北海道で一番最初に鉄道が通った路線です。今は廃線となり、その廃線後は遊歩道として利用されています。この日も線路の横を犬の散歩などをする人たちで賑わっていました。
小樽市総合博物館では手宮線の歴史、実際に使われた車両などが展示されています。今回は開いてませんでした。
函館本線 小樽→函館 快速エアポート 特急北斗
さて、小樽も満喫し、そろそろ出発しなければならない時刻になりました。乗るのは快速エアポート。新千歳空港から札幌を経由し、小樽まで行く列車です。それの折り返し。新千歳空港から札幌、小樽までのアクセスはこれで完璧なんですよね。とても便利な列車です。
小樽から札幌はよく通勤通学で利用される区間でしょうが、こんな景色を毎日見ながら通勤通学できるのは本当に羨ましい。
寝てたら札幌。危うく乗り過ごすところでした。次は特急北斗で函館まで。これが最後のこの旅の北海道の特急乗車です。いやぁ、どれも楽しかったな。
長万部(だったかな)の駅で臨時特急ニセコ号を発見。ノースレインボーエクスプレスは図鑑で小さい頃よく見たものです。
— てるる (@tellurium_key) 2022年1月5日
旅の終わり、アルプスの牧場のチャイムを聞き、列車は函館へ...。
道南いさりび鉄道 函館→茂辺地 茂辺地北斗星広場
最終回じゃないぞよ。もうちっとだけ続くんじゃ。
ということで、函館駅でお土産も買い、ここから道南いさりび鉄道に乗ります。本当は函館の夜景を見て旅を締めようと思いましたが、コロナでロープウェイ運休…。
道南いさりび鉄道はJR北海道から譲渡されたキハ40を走らせています。JR北海道のキハ40に乗れなかったので、これはありがたい。これに乗り茂辺地駅、そして徒歩で茂辺地北斗星広場に向かいました。
2015年まで、北斗星という寝台特急が走っていました。上野を出発し、青森から青函トンネルを通り、札幌までを結ぶ列車です。そのブルートレインの栄光を見るべく、この茂辺地北斗星広場まで来ました。
博物館以外でブルートレインを見るのは初めてなので、とても感動しましたね。三脚が無かったので暗めな写真になってしまったのが残念。
猫ちゃんが居ました。これまでで1番良い写真が撮れました。
終わり
この後道南いさりび鉄道にて七重浜、徒歩で函館フェリーターミナルに移動し、北海道をフェリーにて去りました。朝起きるともうそこは青森。これにて北海道1週間の旅の終了です。
この旅で北海道の魅力にどんどん惹かれてしまいました。今回行けなかった場所、また行きたい場所、まだ食べていないもの、撮っていない列車。北海道にはまた近いうちに来るでしょう!今度こそ札幌のラーメンだけは食べたい…。
北海道とは別件ですが、北海道に向かう際にリゾートしらかみに乗車したので、それもそのうち書きたいと思います。
ここまで読んでいただいた方、お付き合いありがとうございました!
使用した切符・予算
10日間の旅費 136,485円
— てるる (@tellurium_key) 2021年9月19日
— てるる (@tellurium_key) 2021年9月19日
お世話になった宿など
BIZCOURT CABIN すすきの
たけの寿司様
2021/09/14~09/16 【稚内→美瑛→網走→知床】北海道フリーパスで行く北海道1周の旅 中編
イランカラプテ。
今回は前回の続き、北海道1周の旅の続きをお送りします。中編です。今回は稚内を出発して道東を目指し観光していきます。
それでは今回もよろしくお願いします。
はじめに
この旅行は三記事に分けて投稿しています。本記事はその中編です。前編、後編は以下のURLから見ることが出来ます。
前編↓
後編↓
3日目
宗谷本線 特急サロベツ 稚内→名寄
おはようございます。ここはJR北海道稚内駅、時刻は朝の6:30。6:36発の特急サロベツに乗り、この最北の地から去ります。特急サロベツ、使用車両はキハ261系。
北海道の本気 pic.twitter.com/rDz7Mj9n3J
— てるる (@tellurium_key) 2021年9月15日
稚内、南稚内駅を過ぎると、僅かな時間日本海が見える区間があります。今日は素晴らしい晴天。それだけでも幸運なのに、今日はなんと利尻富士が顔を出してくれました!いやぁ、最高ですね!
— てるる (@tellurium_key) 2021年10月26日
宗谷本線は稚内から旭川までを結ぶ路線です。天塩川と並走。途中美深や士別といった大きな街はあるものの、基本森の中を走ります。屯田兵はこんな森の中を切り開いて開拓していたわけです。今の北海道があるのはそういった人達のおかげですね。感謝しかありません。
さて、そんな大きな街のひとつである名寄に到着しました。ここで一旦降ります。少しの時間ですがあるものを見に行きます。
SL排雪列車「キマロキ」静態保存
名寄駅から徒歩15分ほどのところにある公園にそれはあります。SL排雪列車として昔多くの場で使われた「キマロキ編成」と呼ばれるものの静態保存車両です。キマロキの「キ」は機関車、つまり蒸気機関車のことです。「マ」はマックレー車、「ロ」はロータリー車、そして最後にまた「キ」の機関車。これで「キマロキ」です。
1つずつ車両を解説します。まず1番前に前にキュウロクの愛称で知られる9600型蒸気機関車。これは大正時代から製造されたとても大型な蒸気機関車で、その大きさに見合ったパワーを持っています。
次にマックレー車。これは写真からわかるように、大きな口が付いています。これで雪をかき集め、後ろのロータリー車にそれを運ぶ役割を持ちます。
その次にロータリー車。先程のマックレー車から渡された雪を遠くへ投げ飛ばす役割を持ちます。
次にデゴイチの愛称で知られるD51型蒸気機関車。これは全国各地を走っていたおそらく最も有名な機関車では無いでしょうか?前に機関車が付いているのに後ろに機関車が付いているのワケは、それほどのパワーでなければ北海道の雪を取り除くことが出来ないということです。
そして最後に車掌車。昔は貨物列車などにも車掌が付いていて、その人たちが乗る用の車両です。
計5つの車両。こんな長い編成で残っている静態保存は初めて見たので、興奮してしまいましたね。
宗谷本線 快速なよろ 名寄→旭川
さて、名寄駅に帰ってきました。これから乗るのは快速なよろ号。使用車両はキハ54です。特急は本数が少ないので、これでまた旭川を目指します。
ワンマン運転だったので、空の車掌室から撮影。北海道は真っ直ぐな線路が多く、撮影も楽しいですね。撮影した場所は忘れてしまいましたが、恐らく塩狩峠だと思います。昔、この坂道を登っていた列車の最後尾の客車の連結が外れてしまい、坂道を逆走。1人の乗務員が線路に飛び込み、自分の体を犠牲に客車を止めたという話があります。それほどこの峠を登ることは鉄道にとって困難でしたが、この気動車は楽々と登っていきます。有難い。
富良野線 旭川→美瑛
今日の目的地は「青い池」と呼ばれるところです。昨日と同じ気動車に乗って美瑛まで目指します。
と、いうわけで着きました。昨日と同じ路線だったのであんまり写真撮ってなかった…。美瑛も多くの観光客で賑わうところです。さて、青い池までのバスに乗ろう、と思ったのですが・・・。
青い池
え〜、乗り遅れました。写真はバス停を既に発車してしまったバス。言い訳をすると、バス停何個もあってどのバス停に待ってればいいのかわからんかった…。これは僕が待つべきバス停を既に発車してしまったバス…。これを逃すと3時間はバスが来ません…。うーん…。
苦肉の策ですが、レンタサイクルを借りました。電動自転車なので楽だとは思いますが、どうやら青い池までは1時間ほどかかるらしい…。まあ僕も20代の男なのでね、ちょっと頑張りますか。
自転車で1時間、ずーっと直進。初めて乗る電動自転車に感動しながら見るこの景色!何も無い!これが北海道!素晴らしい!僕が北海道に求めていたものはこんな景色!電動自転車を作った人と北海道開拓者に感謝しながらさらに足を進めます。東海道を電動自転車で渡ったYouTuberを知っていますが、その人が「これがあれば日本どこへだって行ける気がする」という言葉に納得します。
青い池が近づくにつれて景色もさらに良くなってきました。なんだここは…。車のCMに出てくるようなところじゃないか…。ドライブしたら最高だろうな…。
青い池に到着する前に道の駅があったのでここで昼ごはん。コロッケとハッシュドポテトだったかな?北海道のジャガイモは美味い!運動した後だからさらに美味かった!
青い池の英訳は「Blue pond」。pondは人口池という意味です。つまり青い池は自然のものでは無いことを示していますね。あともう少し。
さて、ようやく青い池に着きました。道中絶景だらけでしたが、ここもかなりの絶景。難しい話をすると、青い池の中のコロイド粒子が波長の短い青い光をより多く散乱して青く見えます。水自体は青くないんですね。Macの壁紙にもなるのも納得です。
白ひげの滝
青い池から少し下ったところに白ひげの滝があるので、それも見に行きます。その道中になんと…
北海道旅行中に出会ったキツネ
— てるる (@tellurium_key) 2021年9月14日
「道の真ん中で立ち止まるな。その先行けないだろ」と言わんばかりに睨まれた
可愛い pic.twitter.com/uTglUJo0ol
キツネと遭遇!ひゃ〜可愛い…。
これが白ひげの滝。午後に来てしまって影になっていますが、良い景色です。白ひげの滝は落差30m。水は地下水から湧き出たもので、とても済んでいました。この水は先程の青い池に続いています。
途中に白金不動の滝というところがあったので寄り道。ここも神秘的で素晴しかった。
富良野線 美瑛→旭川
白ひげの滝を見たあとまた自転車で1.5時間かけて美瑛駅まで戻ってきました。ちょうど駅に着いたタイミングで旭川行の列車が待っていました。ラッキー!
旭川で適当に入ったラーメン屋で夕食。チャーシュー麺うめぇ!旭川は道内では人口比のラーメン店数が1番だとか。
宿は紹介しません。うーん、安いとは言えかなり酷かった…。ちゃんとレビュー見てから予約しましょう…。
4日目
石北本線 特急オホーツク 旭川→網走
おはようございます。昨日の宿の対応があまりにも酷かったので少々不機嫌ですが、気持ちを切り替えて今日も楽しもうと思い、旭川を出発します。この後の悲劇を何も知らないで…。乗った列車は特急オホーツク。使用車両はキハ183系。(写真は撮れなかったので前日の特急大雪、使用車両は同じ)
このキハ183系はもうだいぶ古い特急車両になっており、側面の塗装などは剥げています。ですが、中の座席などは国鉄特急を思わせるレトロなものが多く、とても素晴らしいですね。今年引退した185系もこのような感じでした。
列車は遠軽駅に到着。ここで昨日買っておいたグリーン席に乗り換えます。キハ183系のグリーン車には是非乗ってみたいと前から思っていました。写真からわかる通り、グリーン車だけ少し背が高くなっています。要するにハイデッカー車というやつです。北海道は草木が多いですから、それに邪魔されず景色を楽しめたのはとても良かったですね!キハ183系のグリーン車、オススメです!石北本線の特急はたまにキハ183系で無い時があるので、ご利用になられる際は注意です。
列車は網走駅に到着。3時間40分の乗車、とても満足しました。
網走監獄
網走駅からバスに乗り、網走監獄に来ました。網走といえばこれじゃないですか?昔実際に使われていた監獄が現在博物館として展示されています。ちょっと囚人の気持ちになって入りました。
当時の風呂の様子。感染症などが流行ると大問題なので、風呂は重要だったようですね。もちろん、囚人たちの楽しみの1つでもあったようです。
舎房と呼ばれる建物。囚人たちは割り振られた部屋で生活をしていました。二枚目は中央見張り塔と呼ばれるもので、ここから建物は斜方状に伸びており、ここに立っていればどこの部屋も監視できるというものでした。
実際に囚人が暮らしていた牢屋。
網走監獄の歴史をしっかり勉強したので、次の目的地に向かいます。
悲劇からホテル
さて、次の目的地はサンゴ草群落地です。そこに夕方に着くバスが丁度あるので乗っていきましょう!と思ったら…バスを間違えてしまいました。全然違うところに連れられてお金も無駄にし、サンゴ草群落地に行くバスは僕の目の前を通過していきました。昨日といい今日といい、何もかもついてないですね…。
次来るバスを待っていると日が暮れてしまうので、今日は諦めてホテルに行くことに…。網走まで来て監獄を見ただけとは…。
もうお酒が飲みたい気分だったので、近くのセイコーマートで夕食。明日はなんとかいい旅にしていきたいなと思い就寝。おやすみなさい。
5日目
サンゴ草群落地
おはようございます。今日乗る列車は10:20発とかなので時間もあり、昨日行けなかったサンゴ草群落地に早朝から行こうと早起きしました。本当は夕暮れと一緒に撮りたかったのですが、仕方ありません。昨日乗れなかったバスに乗り込みます。
バスの運転手さんが本当に親切で、バスを降りる際にバス停からサンゴ草まで行く方法を教えてもらいました(乗客は僕しかいなかったので、迷惑は誰にもかけてないと思います)。「気をつけてね!楽しんできて!」と言われ、北海道民の暖かさを知りました。
ここがサンゴ草群落地です。どうですか?絶景でしょう?私も初めて見て思わず声を出してしまいました。いやぁ、凄い。サンゴ草と呼ばれるこの植物はアッケシソウといいます。塩分を多く含んだ湿地帯によく生えています。
サンゴ草群落地の奥に見える湖は能取湖で、元々は汽水湖でしたが、現在は海水の湖になっています。
本当は夕陽でさらに染められた真っ赤なサンゴ草を見たかったですが、これもこれで朝露に濡れたサンゴ草が見られてとても綺麗でした。
卯原内交通公園
先程のサンゴ草群落地から能取湖沿いを徒歩で少し、卯原内交通公園というところまで来ました。元々ここには鉄道が走っており、その廃線の駅と列車が保存されています。写真は9600形蒸気機関車とオハ47形客車。海水の近くですが状態が良く、大切にされているのがわかります。
ここで少し保存車両を撮影し、バスで網走駅まで戻りました。
釧網本線 快速それとこ摩周号 網走→知床斜里
網走から南下し、知床斜里まで向かいます。乗る列車はキハ54。向かいにはキハ40が止まっていました。
— てるる (@tellurium_key) 2021年10月26日
釧網本線は本当に景色が良く、今回の旅でとても好きになった路線です。冬にはここをSLが走ります。北海道で唯一のSL列車です。
さて、知床斜里駅に到着しました。列車を降りてバスに乗り換えます(写真無い…)。
国道334号線を北上します。オホーツク海沿いを走るので、景色が綺麗でしたね。
これどう見ても亀じゃないですか?
知床 オロンコ岩 知床遊覧船おーろら 他
今回の旅のメインです。時間の都合上行けないところも多いですが、知床の街と自然を満喫します!
バスをウトロ温泉バスターミナルで下車。近くの道の駅まで歩き、網走駅で買っておいた鮭とイクラの親子丼をいただきます。うっひょ〜!潮風に当たりながら食べる北海道の海鮮、たまらないですねぇ〜
道の駅の隣には知床世界遺産センターがあります。ここで知床についての展示を多く見ることができます。ヒグマ撃退スプレーの体験ができたりします。
オロンコ岩まで来ました。60mもあるその大きな岩には階段がついており、展望台からの景色は本当に素晴らしいです。知床八景のひとつにも数えられています。
知床の街は満喫したので、次は自然を満喫したいと思います。乗るのは「知床遊覧船 おーろら」。
本当に素晴しい景色。こんなの人生で初めて見ました。
遊覧船に乗ると高確率でヒグマに出会えるそうです。この日もアナウンスされましたが…うーん、見えない…。500円で双眼鏡の貸出をしているので、積極的に借りるべきです。一応適当に撮った写真には写っていたみたい。
カムイワッカの滝です。硫黄成分が多く含まれるこの滝の周辺は海がエメラルドグリーンに色づいています。このカムイワッカの滝まで来ると船はウトロ港へ引き返します。名残惜しい。この景色に僕は本当に心から感動していました。
1.5時間の乗船を終えてとても満足しました。まだまだ知床の魅力があるだろうと思いますが、時間もなくこのままバスに乗り込みます。残念。また大人になったら高いお金払って良い宿に泊まって満喫したいですね!
釧網本線 知床斜里→釧路
知床斜里駅まで帰ってきました。今日の宿、釧路を目指すのですが、来た列車がこれ。ルパン三世のラッピングがされたキハ54です。ルパン三世の作者であるモンキー・パンチ氏の出身地が北海道浜中町なので、このような列車が走っています。実はこれアタリ車両で、座席が特急車両と同じリクライニングシートになっています。北海道の普通列車でリクライニングシートに座れるとは…w
釧網本線は釧路湿原なんかも通りますが、なんせ時間が遅いですから何も見えません。釧路駅まで爆睡。快適でした。
ホテルに到着。何故かシングルを予約したのにベッドが2つ。そりゃ1泊7000円で高いわけだ…。釧路はどうやら宿代が高いところが多そうです。また明日に備えて寝ます!
トラブル続きで落ち込んでいた心も知床の雄大な自然の前にはちっぽけなものでしたね!また次の旅も良いものになるので、後編を是非お読みください。では!
お世話になった宿など
網走セントラルホテル
ラスティングホテル
知床遊覧船 おーろら