【番外編】乗って(見て)良かった列車集

 こんにちは。そろそろネタがなくなってきました。遠出自体はしているのですが、撮った写真は多くなかったり前記事にしたところをもう一度行ったり、みたいな感じなので、今回は番外編です。

 タイトルは思いつかなかったので適当です。ただ単に僕が好きな列車や駅などを紹介するだけです。今度からネタに困ったらこうしようと思います。また鉄道かって言われそうですが、誰かに読んでもらうのではなくて、自分が書きたいことを書くためにブログやってるので、そこは許してください。

 今回はとりあえず列車のみを書こうと思います。よろしくおねがいします。

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ワイドビューしなの/383系

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 「ワイドビューしなの」はJR東海が運行する名古屋と長野を結ぶ特急列車です。使用車両はJR東海の車両、383系で、カーブの時に車体を傾けてスピードを落とさずとも曲がれる振り子式というものを採用しています。バイクがカーブを曲がるときに車体を傾けるのと同じようなものです。

  このしなの号の魅力はその振り子式にもありますが、なんと言っても車窓がとても素晴しいことが最大の魅力だと感じます。長野方面に向かうしなの号では、岐阜県の中津川駅を出発した後、列車は木曽川を沿って走行します。

  やがて列車は木曽福島駅に停車します。この辺りの地域は木曽路と呼ばれている宿場街で、列車から見下ろす景色もとても良いです。列車はさらに松本駅を過ぎ、篠ノ井駅に停車する前に姨捨駅を通過します。姨捨駅はこのブログでは3回目の登場なのでご存じの方も多いかもしれませんが、日本の三大車窓の1つと呼ばれる絶景を見ることができます。

 「ワイドビュー」と呼ばれる理由は窓が大きいからで、これらの景色を大きな窓でゆったり見ることができます。

 

ひのとり/近鉄80000系

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 これは去年、2020年の春に近畿日本鉄道(以下「近鉄」という)からデビューした特急列車であり、大阪難波駅-近鉄名古屋駅間の名阪甲特急と大阪難波駅-近鉄奈良駅間での阪奈特急として走っています。特に名阪間の移動では大きく貢献していて、停車駅は近鉄名古屋駅大阪難波駅を合わせて最低5駅で着いてしまいます。名阪間の移動は新幹線が主流でしたが、近鉄特急という手段を選ぶ人も増えたようです。

 その魅力としては、社内設備の豪華さにあります。特急ひのとりに乗るには他の近鉄特急よりも最低でも200円多く払わなければなりませんが、座席はふかふかだし入れ立てのコーヒーが飲めたりします。Wi-Fiやコンセントも全ての座席に備え付けられていて、車内でコーヒーを飲みながら仕事をするなんて事もできます。とにかくリラックスし放題な車両です。

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115系

 115系という国鉄時代製造の電車が全国各地で走っています。その電車の魅力としては塗装の多さにあると思います。

 同じ形式の列車でも塗装を変えて走らせるという事は結構しますが、中でも私が毎週目にしているしなの鉄道115系は非常に多くの種類のカラーリングがいます。

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 例えばこれは「しなの鉄道色」と呼ばれるカラーで、しなの鉄道がオリジナルに使用しているカラーです。

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これは「湘南色」と呼ばれるカラーで、昔湘南電車が使用していたカラーと同じからそう呼ばれています。オレンジと緑なので「かぼちゃ電車」という愛称があります。(写真はしなの鉄道のものが無かったため、JR西日本の車両。カラーはおなじ)

 他にもしなの鉄道では「横須賀色」「初代長野色」「長野色」「コカ・コーラレッド色(2020年引退)」「台鉄自強号色」「快速 ろくもん」の全8種の115系を見ることができます。そのため、しなの鉄道は動く115系の博物館などと呼ばれたりしています。何が来るのだろうというワクワク感、たまらないですね。

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 しなの鉄道以外の115系を紹介しますと、例えばJRの岡山地区を走る115系は真っ黄色をしているものが走っています。「末期色」なんてあだ名を付けられてバカにされることもありますが、個人的には瀬戸内の海と良くマッチしていて好みです。尾道に行ったときにそう思いました。

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 E7/W7系 

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 E7/W7系JR東日本JR西日本が運用している新幹線です。JR東日本が製造したものはE7(東=Eastから)、JR西日本が製造したものはW7系(西=Westから)。多少の違いはありますが、ほとんど同じ車両です。主に北陸新幹線上越新幹線で使用されています。

 これに乗ってみての特徴ですが、他の新幹線と比べて圧倒的に揺れが少ないです。最高速度は260km/hとN700系と比べて遅めですが、揺れの少なさやコンセント・Wi-Fiの設備などから割と快適に移動できる手段だと思います。

 外見もかっこいいですね。

 

N700S

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 2020年7月にデビューした新幹線です。N700系にそっくりですが、少し顔が違ったり、車内の設備がグレードアップしたり。SはSupreme(最高)の略です。

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手前が従来のN700系、奥が新型のN700Sです。顔がちょっと平べったくなっているのがわかりますか?

 去年にたまたま名古屋で見つけました。一度乗ってみたいですね。山陽新幹線への乗り入れに期待です。

 

終わりに

 他にもリゾートビューふるさとは去年乗った列車で最も良いものでしたが、これについては前回書いたので割愛します。

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 来月からは大学も長期休みに入るので、混雑してない綺麗な景色を見に行きたいですね。

2020/12/20 リゾートビューふるさと乗車記 【長野~南小谷】

 こんにちは。今年最後の記事になります。
 先日、JR東日本が運行している観光列車、「リゾートビューふるさと」に乗ってきたので、それについて書こうと思います。
 今回もよろしくお願いします。

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リゾートビューふるさと」について

 リゾートビューふるさと長野駅-南小谷駅を結ぶ快速列車です。停車駅は長野-篠ノ井-姨捨-松本-穂高-(信濃松川)-信濃大町-白馬-南小谷です。多くの駅で20~30分ほど停車し、駅周辺を散策することができます。列車にはアテンダントさんの観光案内もあります。観光バスの列車版みたいに考えてもらえばいいと思います。

 使用車両はHB-E300系という車両で、リゾートビューふるさとの他にもリゾートしらかみリゾートあすなろなど、JRの観光列車に多く使用されています。HBはハイブリッド気動車を表し、エンジンとバッテリーを搭載しています。パンタグラフはついていません。

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中にはモニターがつけられており、席に座っていながらでも運転席からの景色が見られます。

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シートピッチ(座席と座席の間隔)は非常に広く、自分が乗ってきた列車の中で1番広かったと思います。特急車両顔負けのテーブルまであります。

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また、運転席近くには展望席があり、自由に座って前面展望を楽しむことができます。

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 これは特急ではなく臨時快速という種別なので、青春18きっぷなどのお得きっぷを使うことができます。指定席券はどこからどこまで乗っても大人530円です。

 

姨捨

 長野を出発し篠ノ井を止まると、次の停車駅は姨捨です。姨捨には10:10に到着し、10:23に発車します。13分間の短い間ですが、姨捨雄大な景色を楽しむことができます。

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 冬の姨捨は非常に美しく、幻想的でした。夏に行ったものを過去に書いているのでそれも是非(宣伝)。
 姨捨からの車窓は日本三大車窓のひとつであり、ここから見られる善光寺平の景色は本当に美しいです。姨捨からの景色が見たければA・B席がオススメです。

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松本駅

 姨捨の次は松本に停車します。松本には11:20に到着し、11:44に発車します。途中下車して松本城に行くには厳しい時間かと思いますが、ここで駅弁を買うことはできるでしょう。僕はコンビニ弁当を買いましたが…。
 松本駅からは大糸線に入るため進行方向が変わります。ちなみに松本は雪積もってませんでした。

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穂高

 松本の次は普段は信濃松川に停車しますが、今年は12/5からは信濃松川は通過し、次の停車駅は穂高です。穂高駅には32分間停車するため散策が可能です。

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 今年はコロナの影響で中止になっていますが、駅から近い穂高神社の巫女さんが神社まで案内してくれるというサービスもあります。今回は案内無しですが、穂高神社まで行きました。ヒノキ作りの美しい立派な本殿でした。お賽銭に5円入れて願掛けもしてきました。

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 大糸線からは雄大北アルプスを見ることができます。大糸線北アルプスの眺めを良くするため、架線柱を片側だけに取り付けるなどの工夫をしています。北アルプスの眺めを楽しみたければC・D席がオススメです。

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信濃大町駅白馬駅

 穂高の次は信濃大町、白馬の順に停車します。この2駅は残念ながらそれほど停車時間が長くなく、駅の周りを散策するということは難しいですが、信濃大町-白馬間の景色はとても美しいため、是非ともリゾートビューふるさとに乗るなら白馬までは乗って欲しいと思っています。この日はこの辺りから雪が見え始めました。
 信濃大町駅では列車到着時に歓迎太鼓というものを叩いてくれます。ここの停車時間は10分ほどで、あまり散策することはできませんが、写真撮影が出来るスポットがあります。

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 信濃大町駅から白馬駅までは仁科三湖と呼ばれる3つの湖があります。木崎湖、中綱湖、青木湖の3つです。列車は仁科三湖周辺を通過するときは速度を落として走行したり海ノ口駅で一時停止するため、ゆっくり景色を楽しむことができます。

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南小谷駅

 最後に終点、南小谷駅です。南小谷駅には14:04着で、長野駅を出発してから約4時間20分。

 白馬-南小谷間は姫川という川を見ることができます。(写真は帰りに普通列車から撮ったもの)

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 アテンダントさんに楽しかったです、と伝えて下車。そこはもう辺り一面真っ白でした。隣のホームには南小谷発新宿行の特急あずさが止まっていました。この豪雪の中を走る特急列車、めちゃくちゃカッコよくないですか?

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 リゾートビューふるさと南小谷から折り返してまた長野駅まで戻ります。折り返しは特に駅の周りを散策するということは考えていないらしく、停車時間はほとんどありません。乗って帰っても良かったのですが、今回の帰りは普通列車で帰りました。

 

終わりに

 いかがでしたか?私は観光列車に乗るのは初めてだったのでとても楽しかったです。今回は雪を見に行くということを目的に南小谷まで行きましたが、夏に乗ってもとても楽しいでしょうね!
 今年の記事はこれにて終了します(もしかしたら今年の旅行のまとめをやるかもしれない)。来年も沢山の電車に乗って、色んな街を歩きたいと思っているので、コロナ収まってくれええええ〜!
 それでは、良いお年を。

2019/12/30 神戸

 こんにちは。

 今回はKOBEです。地元は姫路の方で、神戸はあまり行かない(交通費高い)のですが、この日は友人たちと三ノ宮に買い物に行っていました。どっちかというと買い物メインなので、観光はそんなにしておらず、今回はあまり書くこともありません。

 それから、この頃の私はスマホの写真は縦向きに撮る癖があったようで、いつもは横向きの写真が多くてPCの方が見やすいのですが、今回はスマホの方が見やすいかもしれません。

 今回もよろしくおねがいします。

 

 

姫路から神戸

 姫路から神戸まで行くには山陽電車がオススメです。JRの新快速も速くて快適ですが、安く日帰りで行きたいなら山陽電車がオススメです。

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「三宮・姫路1dayチケット」というお得きっぷがあり、山陽姫路駅、または山陽網干駅から阪神神戸三宮駅、または阪急神戸三宮駅までその日1日乗り放題というものです。

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値段は1560円で、例えば山陽姫路から神戸三宮まで往復しようと思うと980円×2回=1960円がかかってしまいますが、この切符を使うことで400円得することができます。一日乗り放題なのでどこで降りても何回乗っても良いのです。

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明石市立天文科学館も見えます。

 

南京町

 神戸でご飯を食べるならここ!だと思ってます。南京町は日本三大チャイナタウンのひとつで、多くの中華料理が食べられます。歩きながら食べられるのも多くあり、僕も何か食べながら歩いた気がします。

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神戸ポートタワー

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 神戸といえばこれじゃないですか?真っ赤な鼓みたいな形をしています。本来は銀色にする予定だったらしいのですが、航空法によって目立つ色に変えたのだとか。高さは108mで展望台からは高さ90.8mから神戸の街を見下ろすことができます。

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ポートタワーの周りの夜景はとても美しく、まさに神戸を象徴するものです。

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これはレストランで撮ったもの。こんな夜景を見られるレストランなんて高級なものだろうと思いますか?実はこれびっくりドンキーから撮ったものですw

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これは外から撮ったもの。緑色に光っているのはカワサキワールドですね。

 

終わりに

 神戸はホントにおしゃれなところが多くて楽しいですよ。どこか横浜に似てるような気がします。どちらも港町ですから似てるのかも。

2020/11/08 軽井沢・横川(後編)

 こんにちは。

 日が開いてしまいましたが、無事(???)テストも終わったので軽井沢・横川編の後半を書こうと思います。まだ前半をお読みになっていない人も、あまり前半と関係のないことを書いていますので、このまま読み進めてもらってもかまいません。

 今回は旅行記というより、見てきた列車を解説するというのが主なものになっていますから、いつもとは違う形になると思います。そんなに鉄道が詳しくない人でも楽しめるよう書きますので、最後まで読んでくだされば幸いです。鉄道に詳しい方は、小学生の自由研究の発表を見守るような心で見てください。

 それでは。

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前半のあらすじ

 前半は軽井沢から横川-軽井沢間の廃線跡を歩きました。碓氷峠を渡り、無事4時間半ほどで横川駅に到着し、横川駅の名物駅弁「峠の釜めし」を食べました。

 

碓氷峠鉄道文化むら

 横川駅のすぐ隣に碓氷峠鉄道文化むらという施設があります。ここには、多くの保存車両の他、碓氷峠の歴史が学べる資料館、EF63形電気機関車の運転体験までできます。運転体験には学科・技能講習などが必要なため簡単に行うことは難しいですが、それ無しでも十分楽しめるところだと思います。

 ではここからは展示車両について説明していきますが、あまり鉄道に詳しくない方も多いでしょうから、まず車両記号について説明します。これを知っていれば多少次からの説明が面白くなるのではないかと思います。

車両記号

 皆さんは「キハ」や「EF」などの車両記号の意味をご存じでしょうか。これらの記号の意味を考えると、その列車がどんな列車で何をするのかがすぐにわかります。

 

 たとえば、この碓氷峠鉄道文化むらで展示されている「EF 63 11」という車両の場合を考えます。

 「E」はElectric(電気)の略でこの車両が電気機関車であることを示します。これが「D」

のときはDieselの略で、ディーゼル車であることを示します。

 次に「F」は動軸数の数を示しています。動軸というのは車輪と車輪の間にある回転軸のことです。「F」はアルファベット順に並べて6つめですから、動軸数は「6」。動軸数1つにつき車輪は2つですから、車輪は「6×2=12」ついているということになります。これが「D」になると動軸数は「4」、車輪は「4×2=8」になります。

 あとの「63」は形式番号、「11」は製造番号(11番目に作られた車両)です。形式番号についても意味がありますが、ここでは割愛します。

 

 次に「オハネ 12 29」といえ車両の場合について考えます。これは先程の車両とは違い、自分から走ることはできず、自分から走る列車に引かれて走る列車です。

 まず「オ」は32.5t以上37.5t以上であるという重量を示しています。

 次に「ハネ」ですが、これはB寝台車のことを示します。「ハ」は主に普通車に使われることが多く、これより1つ上位の車両は「ロ」を使います。指定席が「ハ」でグリーン車が「ロ」と思ってもらえばいいと思います。寝台車とはその名の通り寝るための列車です。車両の中にはベッドなどが備わっています。「ネ」は寝るという字からとっています。また、価格や設備はA寝台車>B寝台車となっており、A寝台車では「ロネ」、B寝台車では「ハネ」を使います。

 あとの「12 29」は先程と同じく形式番号と製造番号です。

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 上の表のようにアルファベットやカタカナがなんの意味を示すのかがわかれば、その車両の特徴も知ることができます。それを考えながら是非読み進めてみてください。

EF63

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 EF63は碓氷峠で1番活躍した電気機関車です。前半にも記載しましたが、碓氷峠は非常に急勾配な坂になっており、通常の列車で走行することは困難だったため、このEF63が列車を牽引することによって、横川-軽井沢間を走行していました。碓氷峠鉄道文化むらでは動態保存が4両、静態保存が3両保存されています。また、軽井沢駅でも見ることができます。愛称は「ロクサン」

 

EF62

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 EF62はEF63と協力して碓氷峠を登り下りするために作られた機関車ですが、EF63は横川-軽井沢間専用の列車だったのに対し、EF62は長い距離を走れるようになっていました。例えば、「急行 能登号」という上野発金沢行の夜行列車に使用されました。また、連結器などにも違いがあります。


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左がEF63、右がEF62です。

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これがEF62の運転台。実際に座ることができます。テンションめちゃくちゃ上がりましたね。電車の運転席って夢と浪漫に満ち溢れてると思うんですよね…。

 

D51

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 D51蒸気機関車は貨物用のSLとして使用されました。Dは動軸数の数を表し、車輪は8つ。これがCになっているものはほとんど旅客用で、Dになっているものがほとんど貨物用です。愛称は「デゴイチ」「デコイチ」「ナメクジ」。

 

DD53

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 DD53形は除雪用ディーゼル機関車です。元々除雪用ディーゼル機関車として使われたDD14形に代わって登場しました。大きなロータリーヘッドをつけて見るからに強そうですね。しかし、大出力ゆえ民家や電柱に大量の雪を投げ込んでしまうことになり、DD14形の方が除雪に適していると世間では言われるようになってしまい、山岳地帯まで追いやられることになりました。この車両は3機しか作られず、1号機はこの碓氷峠鉄道文化むらで静態保存されていますが、2・3号機は廃車になりました。

 

ソ300

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 DD53の後ろに繋がれているのは、ソ 300という車両です。国鉄車両としては最大の列車で、車輪は左右合わせて32個付いています。「ソ」というのは「操重車」であることを示していて、車両にはクレーンが搭載されているのが見られます。保線作業や事故発生のときの復旧工事などにしようしました。

 

マイネ40(マロネ40)

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 マイネ40形は1等寝台車として登場した客車です。1955年の1等車廃止により、マイネ40形はマロネ40形と変更されました。

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側面には「J.G.R.」の文字があります。これは何かと言うと、「Japan Gavernmental Railway」の略です。現在のJRの前身は日本国有鉄道、いわゆる国鉄と呼ばれる組織で、これは「Japan National Railway」から「JNR」と呼ばれていました。サンフランシスコ平和条約を結ぶ前はこれが「J.G.R」と呼ばれていたのです。

 

 オシ17

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 オシ17形の「シ」は食堂車を表わします。この客車では料理を作ったり食べたりすることができたわけです。

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ただ、中の様子はこんな感じ。とても食べるところとは思えないですね。実は、オシ17形の一部は「オヤ17形」という教習車に改造されています。この展示はその教習車からオシ17を復元させたものなので、その器具等がのこされています。オシ17は「はつかり」や「きたぐに」等で使用されました。きたぐにではオシ17が原因でトンネル内で火災を起こし多数の死者を出すという悲惨な事故もありました。

 

オハネ12

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 オハネ12はB寝台客車で、軽量かつ54ものベッドを備えている客車です。多くの寝台列車などで使用され、晩年は普通寝台「ながさき号」などに使われました。

 

 

EF30

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 EF30は関門トンネル(下関と門司、つまり九州と本州を結ぶトンネル)で使用されました。海沿いを走るため湿度や塩度に強いステンレス製になっています。例えば九州まで行く寝台列車が下関まで来たら、そこから機関車をEF30に取り替えて関門トンネルを渡り、門司でまた他の機関車に取り替えるということをしていました。現在はEF81などが活躍しています。

 

 

189系

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 189系は多くの列車で使用された特急型列車です。ここに展示されているのは特急「あさま」として使用されたものです。「あさま」は上野-長野・直江津間を信越本線経由で走った列車で、今では北陸新幹線でその名前をのこしています。もちろん横川-軽井沢間も通っており、その区間はEF63に牽引されて走行しました。展示されているあさま色189系はあさまが引退するときに最後に碓氷峠を登ったものです。旧国鉄色189系は普段は車両の中に入ることができ、昔の座席に座ることもできます。が、

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コロナ解せぬ。

 189系は長く愛され続け、2019年3月28日に役目を終えました。

 

ヨ3500

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 私が知らない車両だったのですが、フォロワーさんから教えて貰ったので書かせて頂きます。「ヨ」は車掌車で貨物列車などの一番後ろにつけた車両です。車掌さんが危険を察知したときにブレーキをかけたりするものですが、現在は貨物列車に車掌が乗ることはないので車掌車は姿を消した。車掌さんとか車掌車とか、言いづらいですね。

 

ED42

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 ED42はEF63が登場する以前に碓氷峠で活躍した国産初のアプト式機関車であり、準鉄道記念物に指定されています。

アプト式鉄道というのは、写真のように線路の間にラックレールと呼ばれる歯がついた線路が敷いてあり、そこに噛み合うように同じように歯がついた車輪を使って急勾配を登るというものです。EF63が登場するまでこのような方法で碓氷峠を上り下りしていました。

 

 以上で展示車両解説を終わります。長々とお付き合いくださりありがとうございます。

 

終わりに

 鉄道文化むらを満喫したあとは軽井沢までバスに乗って帰りました。峠の釜めしは美味しかったのでまた食べに行きたいですね。今度は軽井沢の方も色々見て回ってみたいですね。鉄道文化むらではいろんな車両が見られて結構面白かったです。後半はお酒飲みながら書いたのでだいぶ雑なものになってるのではないかとおもいます。申し訳ございません。最近はどこにも行ってないので次の記事は過去の旅行になるかもしれません。今回もありがとうございました。

 

参考

www.usuitouge.com

 

www.youtube.com

2020/11/08 軽井沢・横川(前半)

 こんにちは。

 今回は長野県の軽井沢駅から群馬県の横川駅まで歩きました。横川-軽井沢間は昔は信越本線でしたが、廃線になってしまいました。今回はその廃線跡を見に行きました。

 それでは。

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横川-軽井沢廃線について

 標高387mの横川駅に対し、軽井沢駅は標高939mである。この峠は碓氷(うすい)峠と呼ばれます。この500mほどの標高差を鉄道で通すにはなかなか大変なことでした。

 車はゴム製のタイヤでアスファルトの上を走ります。この場合凹凸等で摩擦力が大きくなり、楽に坂道を登ることができます。対して、鉄道はつるつるの鉄のレールの上をつるつるの鉄の車輪で登ります。よって摩擦力は少なくなり、鉄道は少ない力で速く走る事ができます。しかし、摩擦力がないので鉄道は非常に坂道に弱いです。この碓氷峠の傾斜は最大で66.7‰(=3.8°)であり、これは当時の日本最大の勾配でありました。

 これを鉄道で登るためには非常に沢山の労力とお金がかかりました。それに対する横川-軽井沢間の需要がなかったため、1997年に廃線になりました。どのようにして登ったかは後半の記事で言及したいと思います。

 

軽井沢駅

 軽井沢駅しなの鉄道北陸新幹線が通る駅です。

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 軽井沢駅には国鉄時代の駅名標が残っています。次の駅は横川駅になっています。

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 これは電気機関車のEF63。列車をこの機関車に牽引して碓氷峠を登っていました。

 

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 軽井沢駅前にあるスキー場ではまだ11月ですが、もう滑っている人がいました。

 

廃線跡を歩く

 軽井沢駅を出て国道18号線を東に進むと20分ほどで群馬県に入ります。ここからはひたすら歩きます。

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ちなみに道が狭い+交通量が多いので徒歩はあまりオススメしないです。落ち葉と雪の季節は特に車道を歩かなければならなくなりそうです。

 廃線跡が現れたのは歩き続けて1時間半から2時間ほど経ってから。線路や枕木は残っていませんが、バラスト(線路の下に敷いてある石)などは確認できます。

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 この道に169系や115系が走っていたと思うと心躍りますね。見てみたかった。

 ここまでは車道から見られる廃線跡です。次にアプトの道という遊歩道に入ります。

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 旧熊ノ平駅(熊ノ平信号場)。ここは先ほどの車道の側にある廃線跡とは違って、線路の側を歩くことができます。

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  この道には橋梁が多くあります。二つ目の橋梁は碓氷第三橋梁、通称「めがね橋」と呼ばれるものです。大変人気があるようで、この日も下の道で渋滞がおきるほど混んでいました。めがね橋の設計者である古川晴一は余部鉄橋の設計も担当しています。

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 これは碓氷湖。20分ほどで一周できるそうですが、さすがに軽井沢から歩いてきた私はこれを一周する気力はおきませんでした...。

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 実は鉄道が走っている区間もあります。これは、とうげのゆ駅からぶんかむら駅までを結ぶもので、トロッコ列車シェルパくん」によって当時の急勾配を体験することができます。峠の湯という温泉地から碓氷鉄道文化むらまでを結んでいます。あまり本数が多くないのと、片道500円するので今回は歩きました。

 

横川駅

 というわけで軽井沢駅を朝9時に出発して横川駅に13時半に到着しました。もう疲れて横川駅の写真は撮り忘れました。


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 横川駅の名物の「峠の釜めし」。日本随一の人気弁当と評されています。値段は1100円。釜は回収もしてくれますが、今回は記念に持ち帰りました。どうやら家庭でも1合のご飯が炊けるんだとか。具は写真の通りで、下には炊き込みご飯がつめられています。これがまためちゃくちゃ美味い...。軽井沢駅でも買えます。

 

終わりに

 このあと碓氷鉄道文化むらで鉄道の展示を2~3時間ほど堪能しました。鉄道文化むらについては後半の記事に書こうと思います。また後半にもまとめは書くのでこれくらいで。後半は学校のテストが終わったら書くことにします。以上。

 

参考

 

www.youtube.com

2019/09/25 上高地(長野県松本市)

 こんにちは。今回は最近やってなかった過去の旅行を紹介するものです。

 2019年9月に上高地に大学の友人と行ってきました。雄大な自然に囲まれながら歩くという気持ちよさを皆さんに少しでも伝わればいいなと思います。

 では。

 

 

上高地へのアクセス

 上高地は長野県松本市に位置しますが、松本駅からは少し離れたところにあります。まず松本駅から松本電鉄上高地線の電車に乗ります。これに乗って終点の新島々駅にて下車します。値段は松本-新島々間710円、所要時間は30分。この新島々駅からさらにバスに乗り換えます。新島々駅から上高地バスターミナルまでは約1時間ほどですが、大人片道2000円取られます。学生の私にはなかなかの値段でした。ちなみに、松本駅から直通で上高地まで行くバスもありますが、どうやら電車を使っても使わなくても値段は変わらないようです。

 マイカーで行く場合は通年マイカー規制がされているため、途中から降りてバスなりタクシーなりに乗り換えなければなりません。これも美しい自然を守るためには仕方のないことです。

 また、冬は道が閉鎖されるためバスやタクシーも使うことができません。どうしてもいきたければ徒歩しかないでしょうが、それでも冬の上高地はいっそう幻想的に見えると思います。

 

大正池

 新島々から上高地バスターミナルへ向かう途中で大正池バス停で下車することができます。この池は日本百名山のひとつである焼岳の噴火によってできた池です。

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目の前に見える高い山が焼岳です。この日は雲がかかってて頂上が見えないのが残念でしたが、それでも素敵な景色でした。

 

河童橋

 河童橋上高地の最も知られた場所ではないでしょうか。その木製の吊り橋は周りの景色の美しさをさらに引き立てている気がします。

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河童橋からは澄み切った梓川を見ることができます。

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これはわさび味の河童コロッケ。長野はわさびでも有名です。

 

写真展

 あとは特に紹介することもないので自然豊かな上高地の写真を載せることにします。


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終わりに

 いかがだったでしょうか。交通費は少し高いですが、その分価値のある景色だったと思います。大学卒業するまでにもう一回行っておきたいな、とも。ぜひ長野県へ足を運んでみては?

2020/09/25 金沢他

夏休みでの実家のくらしを満喫して、とうとう長野に帰ることになりました。

いつもなら姫路→山陽新幹線→名古屋→特急しなの→長野で帰るのですが、今回は大阪→特急サンダーバード→金沢→北陸新幹線→長野で帰ってみることにしました。

帰るついでに金沢見てみようってな感じです。

しかし、あいにくの雨だったのであまり多くの観光地は回ってないですから今回は結構雑になると思います。

では、どうぞ。

 

 

サンダーバード

個人的に好きな列車の1つです。681系または683系で大阪から金沢・和倉温泉まで走っています。前は富山まで走ってくれるのがあったのですが、北陸新幹線開業によってなくなりました。

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これは貫通型と呼ばれる車両です。車両の真ん中パカッと開く扉があって、車両から車両に移動することができます。

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これは非貫通型車両です。個人的にこっちの方が気に入ってます。ただ、この日に非貫通型に巡り会えなかったのは残念です。写真は2006年に父が撮影したもの。

 

金沢駅

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有名な鼓門。
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C58形蒸気機関車の車輪。七尾線で活躍したものです。
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 521系。関西で走っている223系とよく似てます。奥の車両はあいの風とやま鉄道のカラー。手前のはわかりません。誰かわかる人いたら教えてください。

 

金沢カレー

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金沢に寄りたかった最大の理由がこれです。金沢カレーの特徴は、どろっとしたルー、でっかいカツ、カツの上にソース、大量のキャベツです。いやぁ、たまんねぇ~。

スプーンはカツが食べやすいように先が割れています。

ゴールドカレーというカレー屋さんで食べました。金沢だからなのか、実は金箔がはいってんのか...。

 

兼六園

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兼六園初めて来ましたけどなかなか綺麗なとこでした。

あいにくの雨でしたが、それもまた良き。

言の葉の庭をちょっと思い出しました。

 

おわりに

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今回は長野へ帰る途中に寄っただけなのであまり多くの観光はできませんでしたが、新幹線ですぐ来られるしいつかまた来てじっくり観光しようと思いました。

最近は大学も始まってあまり旅行に行けてないので次の投稿は遅くなりそうです。

それでは。