2020/08/01 姨捨

こんにちは。

先日、コロナには気をつけながら姨捨に散歩しに行ってきました。

素晴しい景色だったので書こうと思います。

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姨捨

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これは姨捨駅舎です。戦前の建物だそうで、かなり古いです。駅員さんは昼間はおられましたが、夕方帰るときにはもうおられませんでした。

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中はこんな感じ。

ただ、姨捨駅はこの駅舎も魅力的ですが、ホームから見える景色もとても魅力的です。

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姨捨駅ホームから見下ろす善光寺平の景色は、日本三大車窓のひとつであり、非常に美しい景色が見られます。今回訪れたのは昼間でしたが、夜は夜景が美しく、「ナイトビュー姨捨」という長野発姨捨行、姨捨発長野行の夜景を見るだけの列車も走るほどです。さらにはJR東日本の豪華観光列車の「TRAN SUITE 四季島」の停車駅としても使用されています。簡単に言うと何十万も取るJR東日本で一番豪華な列車ですね。そんな列車も訪れるほどの景色、一度見に来てはいかがでしょうか。

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次は姨捨駅の特殊な発着方法について説明します。ただ、これは理解も難しく、自分も言葉だけでは説明しづらいので、読み飛ばしてもらってもかまいません。姨捨駅はスイッチバックという方法で駅への発着をします。私が初めてこの姨捨駅を通過したときは、進行方向を逆の方向へ動き出してとてもビックリしたのを覚えています。スイッチバックを簡単に説明すると、険しい斜面を登り降りするときに、線路をジグザグに敷くことで安全に運転することができるという仕組みです。

 動画を見てもらえば非常にわかりやすいと思います。画面左のミラーに運転手が見えると思います。車掌ではありません。運転手がバックで電車を動かしています。電車がバック運転をするのを体験できる珍しい場所だと感じます。わかりやすい動画があるので興味があればご覧ください。

www.youtube.com

駅名標もちゃんとスイッチバックしていて遊び心を感じました。

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姨捨伝説

姨捨駅にはこのような展示があります。

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姨捨伝説は自分も高校生のときに古典の授業でやった覚えがあります。自分の母親を山へ捨てなければならなかったが、母の優しさ故にどうしてもそれができなかった男がいた。そのとき捨てられなかった母の知識で自分の国が敵国から守られたことから、年寄りを敬いましょうという風潮になっていったというお話です。

二枚目の写真に写るノートは、姨捨に訪れた人が自由に書けるものです。いろんな人の声が見られておもしろいです。中には体調不良で列車から降りたが、この景色と空気を吸ってとても元気になった、なんてものもありました。

 

姨捨の棚田

姨捨駅から斜面を下っていくと沢山の棚田が現れます。

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夏だと緑一色で非常にわかりにくいというのが残念ですが、秋になって稲が実ったり稲刈りが終わったりすればとても美しい景色になると思います。

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ここで食うおにぎりはうめぇ!(撮る前に開けちゃった)

 

姨捨の歌

棚田の田んぼ道を降りる途中に多くの短歌が書かれた碑を見ました。

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夜景などで有名な姨捨ですが、昔は月の名所として人々に愛されていました。あの小林一茶松尾芭蕉紀貫之高浜虚子もここで歌を歌っています。この土地は時代を超えて多くの人に愛されているのですね。

 

終わりに

ここまで読んでくださりありがとうございます。この日はとても良い天気で、それにこんな田舎道を歩くことも久しぶりだったのでつい4時間ほどずっと歩き続けてました。電車や車も非常に魅力的ですが、いろんな事を考えながらのんびり歩くのもとても楽しいですよ。長野へ来たらこういう自然に囲まれた旅行をしてみてはいかがでしょうか?