2020/08/25 生野・竹田

こんにちは

今年は祖父の初盆だったため、コロナ禍で少し躊躇いましたが実家に帰省してます。

大学の夏休みも結構あるので、1ヶ月ほどここでのんびりしようと思ってます。

今回は実家から県内日帰り旅行です。

大半が生野銀山の説明になります。夏休みの自由研究のつもりで書きます。今回はあまり旅行要素は少ないかも...。

 

 

播但線

個人的に好きな路線です。あまり乗る機会はないんですが。

播磨と但馬を結ぶから播但線

姫路駅から寺前駅までは古い103系が多く走っています。寺前駅から和田山駅は非電化区間なので気動車(動力源がモーターでなくエンジン)であるキハ40が走っています。

特急列車「はまかぜ」も走ります。大阪から山陽本線を通って、姫路からは播但線に入ります。ただ、大阪から但馬の方、城崎温泉や香住などに行くなら特急「こうのとり」で行く方が時間もかからず安く行けるのではないかと思います。「はまかぜ」は姫路を通ることで岡山・広島方面の観光客を拾うことができるのです。昔はキハ181系だった頃の「はまかぜ」が旧餘部鉄橋を通過する様子を見に行った記憶があります。

今回は普通電車を利用しました。今度は特急乗りたいですね。


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生野銀山

播但線生野駅で下車しました。生野駅から生野銀山まではバスが走っていますが、歩いて行くことにしました。ちょっと遠いのでオススメはしません。ただ、生野を流れる市川のキレイな景色を見ることができました。


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 このキレイな川も銀の精錬などにきっと役に立っているのだろうなと感じました。

途中三菱マテリアルの大きな採石場を見ることができます。生野銀山明治29年に三菱鉱業(現・三菱マテリアル)に払い下げられ、閉山後も銀山周辺を三菱マテリアルが管理しているようです。

 

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 銀山の手前に「銀山食堂」という食堂がありました。ここで冷やしうどんをいただきました。いやぁ、暑い中長いこと歩いた後に食う冷てえうどんは最高にうめぇ!!!

 

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生野銀山に入るとこんな感じになってます。左が入り口で、橋が架かってる右が出口です。真ん中には不動の滝というものが流れています。さて、入りましょうか。

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中は一年を通して13℃です。洞窟状になってるのであまり太陽光や大気の流れの影響を受けません。夏は涼しく冬は暖かい温度になっています。僕には寒いほどでしたが。

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入り口付近はこんな感じ。中の照明も十分で特に不自由なことはありませんでした。

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生野銀山の至る所でこういったマネキンを見ることができます。この人たちは超スーパー地下アイドル「GINZAN BOYZ」という愛称で親しまれています。

www.ikuno-ginzan.co.jp

なんだこれは...。でもよく見ると結構リアル。ひとりひとり名前がついてるそうです。なんか曲まで出してるとか...。ちなみにこの人は風太郎だそうです。5つ子にモテそう。

これは洞窟に空気を送っているところです。この人がいないと洞窟内に酸素が補給されず皆窒息してしまいます。

 

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多くの大きな穴が見られます。これは換気用の穴です。先ほどの人だけでは喚起はまかなえないのでしょう。苔が生えてるのは照明がついてるからです。

 

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狸堀というものが見られます。このように江戸時代には人力でせまいトンネルを作るように掘り、銀を集めていました。

 

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温度が一年中変化しないことを利用してワインを寝かせているようです。お土産屋で購入できるそう。

 

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江戸時代には狸堀で銀を集めていましたが、だんだん技術が発達してくると機械を使うようになりました。左の写真はダイナマイトを設置しているところです。ダイナマイトを爆破させて粉々にした鉱石を真ん中の写真にあるスラッシャーという機械でまとめて井戸に落とします。井戸の先には右の写真のトロッコが待っていて、そのまま出口まで運ぶというスムーズな採掘ができるようになりました。

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ロッコの運ちゃん、前見えんやろそれ...。

 

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これはシュリンケージという穴です。鉱脈というのは1枚の板を立てたような形をしており、その距離は1kmに達するものもあるそう。その鉱脈を粉砕していくことでこのような細長い穴ができるという。ちなみにこの穴は50mほどあるそう。

 

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ここに湧いてる水も先ほどの川同様かなりキレイで、この太閤水は羽柴秀吉がここに訪れた際にこの水を飲んでその美味しさに感動し、茶をたてたという話があります。「飲まないでください」...。

 

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大きなエレベーターの巻上機があります。だいたい直径が人の身長ほどあります。今見ている坑道は実はホントに表面部分だけで、この地下900mほどにもまだ坑道があります。そのためこのような立派な巻上機が必要だったのです。

 

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出口付近にはトロッコにしようしたと思われる線路が残っていました。

これで坑道は終わりです。自分が写真に撮ったのはまだ一部で、もっと多くの展示があります。

 

次に生野銀山文化ミュージアムに入りました。ここでは生野銀山の歴史や多くの鉱石などを見ることができました。

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竹田城

竹田城跡は今では日本のマチュピチュなんて呼ばれていますけど、昔はそれほど有名ではありませんでした。朝早く、運が良く雲海が現れたときには、雲海に浮かぶ姿を見ることができます。

ただ、今回はそんな朝から粘ってまでする僕の体力も無いので夕方に行きました。竹田城跡の入場は18:00まで&帰りの電車18:33発。竹田城跡まで900mの登山をしなければならなく、現在時刻が17:00。間に合うか微妙...。だがここまで来たからにはと頑張って登りました。途中で持ってた水分全部尽きて死にかけましたが。

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朝来の街が一望でき、しかも入場時間ギリギリなのもあって独り占めでした。日帰り旅行のいい最後になったと感じます。

 

最後に

勝手なイメージですが、よく兵庫県の観光は神戸や姫路のような南方が人気な気がします。確かに神戸なども楽しいですが、兵庫の北の方も多くの観光地があります。ぜひ兵庫の北の方も目を向けては。

今回実家に1ヶ月ほどいるので、普段は行けない西日本の旅行を楽しみたいと思います。今度は岡山・広島方面に行きたいですね。