2020/11/08 軽井沢・横川(前半)

 こんにちは。

 今回は長野県の軽井沢駅から群馬県の横川駅まで歩きました。横川-軽井沢間は昔は信越本線でしたが、廃線になってしまいました。今回はその廃線跡を見に行きました。

 それでは。

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横川-軽井沢廃線について

 標高387mの横川駅に対し、軽井沢駅は標高939mである。この峠は碓氷(うすい)峠と呼ばれます。この500mほどの標高差を鉄道で通すにはなかなか大変なことでした。

 車はゴム製のタイヤでアスファルトの上を走ります。この場合凹凸等で摩擦力が大きくなり、楽に坂道を登ることができます。対して、鉄道はつるつるの鉄のレールの上をつるつるの鉄の車輪で登ります。よって摩擦力は少なくなり、鉄道は少ない力で速く走る事ができます。しかし、摩擦力がないので鉄道は非常に坂道に弱いです。この碓氷峠の傾斜は最大で66.7‰(=3.8°)であり、これは当時の日本最大の勾配でありました。

 これを鉄道で登るためには非常に沢山の労力とお金がかかりました。それに対する横川-軽井沢間の需要がなかったため、1997年に廃線になりました。どのようにして登ったかは後半の記事で言及したいと思います。

 

軽井沢駅

 軽井沢駅しなの鉄道北陸新幹線が通る駅です。

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 軽井沢駅には国鉄時代の駅名標が残っています。次の駅は横川駅になっています。

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 これは電気機関車のEF63。列車をこの機関車に牽引して碓氷峠を登っていました。

 

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 軽井沢駅前にあるスキー場ではまだ11月ですが、もう滑っている人がいました。

 

廃線跡を歩く

 軽井沢駅を出て国道18号線を東に進むと20分ほどで群馬県に入ります。ここからはひたすら歩きます。

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ちなみに道が狭い+交通量が多いので徒歩はあまりオススメしないです。落ち葉と雪の季節は特に車道を歩かなければならなくなりそうです。

 廃線跡が現れたのは歩き続けて1時間半から2時間ほど経ってから。線路や枕木は残っていませんが、バラスト(線路の下に敷いてある石)などは確認できます。

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 この道に169系や115系が走っていたと思うと心躍りますね。見てみたかった。

 ここまでは車道から見られる廃線跡です。次にアプトの道という遊歩道に入ります。

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 旧熊ノ平駅(熊ノ平信号場)。ここは先ほどの車道の側にある廃線跡とは違って、線路の側を歩くことができます。

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  この道には橋梁が多くあります。二つ目の橋梁は碓氷第三橋梁、通称「めがね橋」と呼ばれるものです。大変人気があるようで、この日も下の道で渋滞がおきるほど混んでいました。めがね橋の設計者である古川晴一は余部鉄橋の設計も担当しています。

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 これは碓氷湖。20分ほどで一周できるそうですが、さすがに軽井沢から歩いてきた私はこれを一周する気力はおきませんでした...。

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 実は鉄道が走っている区間もあります。これは、とうげのゆ駅からぶんかむら駅までを結ぶもので、トロッコ列車シェルパくん」によって当時の急勾配を体験することができます。峠の湯という温泉地から碓氷鉄道文化むらまでを結んでいます。あまり本数が多くないのと、片道500円するので今回は歩きました。

 

横川駅

 というわけで軽井沢駅を朝9時に出発して横川駅に13時半に到着しました。もう疲れて横川駅の写真は撮り忘れました。


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 横川駅の名物の「峠の釜めし」。日本随一の人気弁当と評されています。値段は1100円。釜は回収もしてくれますが、今回は記念に持ち帰りました。どうやら家庭でも1合のご飯が炊けるんだとか。具は写真の通りで、下には炊き込みご飯がつめられています。これがまためちゃくちゃ美味い...。軽井沢駅でも買えます。

 

終わりに

 このあと碓氷鉄道文化むらで鉄道の展示を2~3時間ほど堪能しました。鉄道文化むらについては後半の記事に書こうと思います。また後半にもまとめは書くのでこれくらいで。後半は学校のテストが終わったら書くことにします。以上。

 

参考

 

www.youtube.com