2021/03/16 【京都鉄道博物館】眠る国鉄型特急581系を見てきた

 こんにちは。今月ブログ更新をしていないことに気づき、急遽記事を書いております。

 今回は帰省の途中に寄った京都で鉄道を見るというだけの回です。鉄道の解説がほとんどになりますが、皆さんのなじみのある車両も登場しますので是非見て頂ければ幸いです。

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京都鉄道博物館

 まずは京都鉄道博物館の説明から。京都鉄道博物館は京都駅から一駅の梅小路京都西駅の近くに位置し、かつては「梅小路機関庫」という名前でSLの車庫として利用されていました。現在でもその機関庫としての設備は残っており、蒸気機関車が多く展示されています。今回は利用しませんでしたが、300円でSLスチーム号という本物の蒸気機関車が牽引する列車に乗ることができます。SLだけでなく、かつて国鉄時代に活躍した鉄道たちも保存されています。

 では、次にそんなかつて大活躍した車両たちを解説していきます。

 

0系新幹線

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 皆さんご存じ0系新幹線です。1964年に東海道新幹線が開通されたと同時にデビューした車両で、新幹線と聞いてこの顔を思い浮かべる人も多いのでは無いでしょうか。

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 0系新幹線にはビュッフェ車両というものがあり、ここで軽食を楽しむことができます。現在、東京大阪間の新幹線での所要時間は2時間30分ほどですが、1964年開業当時は約4時間かけて移動していました。移動にも楽しみを取り入れた良い車両だと思いますが、時間短縮とともに消えてしまったのですかね。

 0系新幹線は2008年の12月に引退をし、ラストランを父と見に行った記憶があります。初代ながらも1964年から44年間も走った偉大な新幹線でしょう。

 

トワイライトエクスプレス(EF81形+スシ24形+スロネフ24形)

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 ここにはかつてトワイライトエクスプレスとして活躍したものが保存されています。名前くらいは聞いたことある人がほとんどではないでしょうか。大阪駅から北陸を通って青函トンネルもくぐり、なんと北海道の札幌まで行く豪華寝台列車です。所要時間はほぼ1日。死ぬまでに乗ってみたいですが、死ぬ前に引退してしまいした。現在ではTWILIGHT EXPRESS 瑞風という列車をJR西日本が走らせていますが、庶民にはとうてい乗れるようなものではありませんし、大阪から札幌までを走るということもしておりません。

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 客車内はこんな感じ。どう見てもおしゃれなレストランですが、これは列車です。

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 これは姫路駅に止まるTWILIGHT EXPRESS 瑞風

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EF65形1号機+オロネ24形客車

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 これはEF65形の1号機です(ピントあってなくて申し訳ない)。つまり、一番最初に製造されたEF65形ということです。EF60形からこういう顔をしていますが、個人的に電気機関車といえばこの顔ですね。

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 後ろにはオロネ24形客車と連結しています。この客車はかつて「日本海」として走ったものです。日本海トワイライトエクスプレスと同じような経路で大阪から青森までを結んでいた寝台列車ですが、トワイライトエクスプレスよりも安く利用できたため、これもまた人気がありました。青森からはフェリーに乗って北海道まで行くという人も多かったでしょう。この客車は普段は椅子として使いますが(画像2枚目)、これを折りたたむことでベッドになることができます(画像3枚目)。このような形式の寝台車はいくつかあり、この後紹介する581系もその類いです。

 

500系

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 次に建物内にある展示物を説明していきます。これは500系新幹線です。現在でも山陽新幹線のこだま号として運用されています。長い鼻と低い身長が特徴。現在でも走っているのにもう展示されているとは、少々違和感がありますが、これは500系でも一番最初に製造されたものです。

581系

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 今回の目玉、581系です。寝台車というのは夜間でしか使えず、昼間は車庫で眠るだけで、昼間に通勤車を車庫に入れたいのに寝台車で車庫がいっぱいになっていて入れないということがありました。そこで、昼夜共に使用できる寝台車にすれば良いという画期的な案により誕生した列車です。

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 画像のように昼は座席として、夜はベッドとして使うことで昼夜どちらも使用できるようになりました。最大で3段ベッドにまででき、3段目は写真からわかるように網棚の上にベッドがありますねw

 デビュー当時は昼は特急「みどり」として新大阪から博多まで、夜は特急「月光」として新大阪から大分までを走っていました。晩年は特急「きたぐに」として大阪から新潟までを走っていました。

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 国鉄型特急のこの顔はとても好きですね。そのうち381系のやくもも見に行かなければ...

 

梅小路機関庫

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 ここ京都鉄道博物館は元梅小路機関庫という蒸気機関車の車庫の近くに作られ、その機関庫には今は多くの蒸気機関車が展示されています。蒸気機関車は私はあまり詳しくないので解説は一言だけしておきます。

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 9600形蒸気機関車。キューロクという愛称で愛され、国鉄がJRに変わるまで全国で活躍した蒸気機関車です。

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 C11形蒸気機関車。だいぶ小柄な体で、旅客用として使われました。

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 D51蒸気機関車デゴイチ。そのトップナンバー。大型なボディでとても力強く見えてかっこいいです。

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 C61形蒸気機関車。C形の蒸気機関車の中では割と好きな方です。

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 一部の蒸気機関車は運転台に座ることができます。蒸気機関車の運転席の前方はこのように視界がだいぶ狭く、右側に関しては全く見えませんよね?よって蒸気機関車を運転する「機関士」の他に、右側の安全を確認する「機関助士」という人がいて、二人一組で蒸気機関車は運転されます。他にも機関助士には石炭をくべたり、水を送ったりする仕事があります。ブレーキをかけたい非常時に機関士が石炭をくべていては大惨事になってしまいますから。

 

終わりに

 他にも多くの展示があります。

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 国鉄バスの模型や特急「富士」食堂車のメニューまでおいてありました。ブルトレで焼き鳥は憧れる~~!!

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 電気機関車ディーゼル機関車を下から眺めるということもできます。仕方ないのですが、こういう博物館の展示はピカピカに塗装を塗り替えられていて、個人的にはちょっと汚れている方が好きなのでちょっと残念でしたね。

 帰りは京都駅でいくつか写真を撮って、長野に帰りました。

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 今回もありがとうございました。