2021/04/24 【黒部ダム】日本一のコンクリの壁を見てきた
こんにちは。GWいかがお過ごしでしょうか?
私は緊急事態宣言で実家の兵庫に帰ることができず、暇の毎日です。あんまり天気もよろしくないですし、今年のGWはつまらないですね。
さて、今回は最近旅行をしなかったせいで大分ストレスが溜まっていたので、良い景色が見たいと思って黒部ダムまで行きました。よろしくお願いします。
立山黒部アルペンルート
立山黒部アルペンルートというものをご存じでしょうか?名前くらいは聞いたことあるかもしれません。これは北アルプスを貫く山岳観光ルートであり、その標高は2000mを超えるほどです。その2000mを超えるほどのルートをバスやケーブルカーなどの公共交通機関で楽しむことができます。この途中に黒部ダムがあるわけです。
(http://kanko.town.tateyama.toyama.jp/spot/index.html)より
関電トンネル電気バス
関電トンネル電気バスは、長野県にある扇沢駅から富山県の黒部ダム駅までを結ぶバス路線です。ここは2018年まではトロリーバスという電車が走っていました。2枚目の写真は当時のトロリーバスの模型です。「電車?バスじゃないのか?」と思われるかもしれません。確かに見た目はどう見てもバスですが、法律上は立派な鉄道でした。
この写真を見ると、上に架線があるのがわかりますか?現在は使われていませんが、トロリーバスが走っていた頃はここに電気が走り、トロリーバスは架線からパンタグラフを伝って電気を得ていたのです。
2018年に扇山駅から黒部ダム駅のトロリーバスは廃止され、代わりに最近普及し始めた電気バスが運用されるようになりました。よって、この区間での鉄道事業から撤退、扇山駅と黒部ダム駅は鉄道の駅ではなくなり、バスの停留所になりました。
そもそもなぜガソリンで走行するバスを導入しなかったのでしょうか。それはこの立山黒部アルペンルートの環境を守るためであるのと、長いトンネルを走行するからです。排気ガスがあまりよくないとされ、トロリーバスが使用されました。
立山黒部アルペンルートには未だに立山方面に立山トンネルトロリーバスというトロリーバスが走っています。これが現在日本に残る最後のトロリーバスになっています。
黒部ダム
黒部ダムは関西電力が建設した水力発電用のダムです。その電力発電所は黒部川第四発電所であり、そのこともあって「黒四ダム」と呼ばれていたりします。完成当時は大阪の電力の50%を発電したというほどの力を発揮します。地面からの高さは186mであり、東京にある高層ビルなどがこれほどの高さに相当します。また、横の長さは492mです。要するに関西電力は当時、186m×492mのコンクリートの巨大な板を交通も整備されていない山奥に作ろうとしていたのです。展望台に立ってこの巨大な板を見たときに、その人々の努力に感動を覚えました。
黒部ダムといえばこの「黒部ダムカレー」。券売機の前でこのカレーの写真を見たときに「美味しくなさそうな色をしているな」と感じました。いやぁ、期待は裏切りませんねw見栄えは確かに水の色などの再現はとても良いと思いますが、なんかカレーっぽくない。色を付けるために野菜の味が混ざっているようなものになっており、微妙って感じでした。まあでも、黒部でしか食べられませんしね…。普通のカレーの色をしたダムカレーもあるので、僕の感想を聞いて逆に食べてみたくなった人以外はこちらをオススメしますよ。
ちなみに黒部ダムは6月から観光放水をしており、さらに見応えのあるものになると思います。まだ4月でも雪は多く、入れないところなどが多かったので、夏に行くことを強くオススメします。
大糸線
帰りは大糸線で撮影をしました。大糸線は以前の「リゾートビューふるさと乗車記」で書いていますのであまり多くは語りませんが、北アルプスの側を走る路線なためとても良い景色を眺めながら列車旅を楽しむことができます。今回はその北アルプスと一緒に鉄道を撮ってみました。
終わりに
今回は春に行きましたが、是非夏にももう一度訪れてみたいですね。ダムの面白さが少しわかった気がします。デカいし広いし、しかもバスは僕ともう一ペアしか乗ってなかったのでコロナを恐れることもなかったですね。もしかしたら穴場なのかもしれません。