2021/06/12 【高崎→横川】SLぐんまよこかわ乗車記 レトロな旧型客車でのんびりSL旅

 こんにちは。

 今回は快速SLぐんまよこかわ号の乗車記です。これは群馬で走るSL列車であり、鉄道ファンだけでなく多くの人に人気な列車です。今や珍しくなった現役のSL列車の旅の楽しみを少しでもおすそ分け出来ればと思います。

 では、今回もよろしくお願いします。

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SLぐんまみなかみ / SLぐんまよこかわ

  快速SLぐんまみなかみ/よこかわ号は、D51型蒸気機関車またはC61型蒸気機関車が旧型客車を牽引して運行される快速列車です。数少ない蒸気機関車の現役運転を楽しむことができます。旧型客車はレトロな作りになっており、まるで昭和にタイムスリップしたかのような気持ちになれます。

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 SLぐんまみなかみ号は上越線高崎駅水上駅を、SLぐんまよこかわ号は信越本線高崎駅から横川駅までを結びます。今回は後者を乗りました。前者の方が乗車時間は長いので良いかも知れません。

 ちなみに、この列車の最後尾には電気機関車が付いています。この理由を知っている方も多いかと思いますが、後ほど説明します。

 

D51型蒸気機関車


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 今回牽引を担当しているのはD51 498と呼ばれるSLです。1940年11月に製造され、2021年現在80歳です。1988年にオリエント急行として走った経歴も持っています。実際に石炭をくべて動いているので、近づくととても熱気が感じられたり、黒煙をまきちらしながら走る姿などを見ることもできます。

 

旧型客車

 旧型客車と呼ばれるものは、国鉄が10系客車を作る以前に作られた客車です。簡単に言えばめちゃくちゃ古い客車です。

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 外には行き先を示す立て札が下がっています。電光掲示板なんか付けてしまっては雰囲気が台無しですからね。

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 中はリフォームされておりなかなか綺麗。昔のままの座席を意識して、指定席ですが全てボックス席になっています。窓なども自由に開けられます。

 車内チャイムはハイケンスのセレナーデのチャイム。かつて寝台列車など多くで使用されてきたこのチャイムですが、今ではなかなか聞けないものになってしまいました。

 

ELぐんまよこかわ号

 終着の横川駅から先は廃線になっています。昔は軽井沢駅まで行けたのですが、横川から軽井沢まで急な峠になっていて、長野新幹線登場と同時に廃止されました。

 では、横川に着いた列車を高崎に返さなければならないわけなのですが、どうやって返しましょう。SLは廃線、要するに行き止まりの方を向いていて、横川駅にSLの向きを変える転車台はありませんから、逆向きに進むにはバックするしかありません。そこで、一番後ろについていた電気機関車の出番です。

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 この電気機関車EF64電気機関車であり、横川駅まで来たこの列車を高崎駅に戻すという仕事を与えられています。SLが前にしか行けないんだから、後ろから引っ張ってやればいいわけですね。その際の列車名を「ELぐんまよこかわ号」といいます。ELは電気機関車(Electric Locomotive)の略です。

 この帰りの列車を撮影して、今日は帰ることにしました。どうですか?なかなあ格好いいでしょ?

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終わりに

 横川駅には碓氷鉄道文化むらや荻野屋の釜めしなどがあり、なかなか良いところなので是非SLを利用して横川観光をしてみてはいかが?

 もちろんみなかみ号に乗って温泉に入りに行くも良し!