2021/09/17~18 【小幌・小樽・茂辺地】北海道フリーパスで行く北海道1周の旅 後編

 こんにちは。

 北海道1周の旅もこれで最後になります。前回の続き、北海道1周の旅の後編になります。今回は釧路から色々なところを通りながら、最後はフェリーターミナルのある函館まで行くという流れです。

 では、宜しくお願いします。

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6日目

根室本線 石狩線 特急おおぞら 釧路→南千歳

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 おはようございます。朝の釧路駅です。この駅はデカいですね。道内最後の民衆駅として知られています。民衆駅とは地元の人と一緒にこの駅舎を建て、その代わりに商業施設が多くあるというような駅のことです。乗るのは特急おおぞら。使用車両はキハ261系

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 ホテルの人に「列車の時間が早くて朝食開始の時間に間に合わない」と言ったら、おにぎりを作ってもらいました。感謝。

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 窓の外はずっとこんな感じの草原が続いています。山もなく平野がずっと続いているのがよくわかりますね。

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 列車は南千歳駅に着きました。ここは元々千歳空港があったところ。今では千歳基地として航空自衛隊が使用する飛行場となっていますが、新千歳空港ができる前はここに旅客用の飛行機が離着陸していました。駅からすぐ空港に行けるように陸橋などもあります。

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 ここで列車を乗り換えます。

 

室蘭本線 特急北斗 南千歳→東室蘭

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 乗り放題の切符を持っているので、時間つぶしに新千歳空港駅まで行って帰ってみたいなことをしながら時間を潰していると、僕の乗る列車が来ました。特急北斗に乗り換えます。

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 寝てました…。東室蘭駅に到着。途中苫小牧とか見たかったのですが、まあ疲れてたし…。

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 室蘭といえばカレーラーメンだろ!初めて食べましたが、めちゃくちゃ美味かったですね。店員さんも親切でとても素晴らしい店でした。

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 東室蘭から普通列車に乗り換えます。

 

室蘭本線 東室蘭→小幌

 今日は列車に乗ってばかりであまり観光らしい観光をしていませんが、次がこの日のメインの目的地です。そこを目ざして室蘭本線普通列車に乗ります。使用車両はH100系。最近JR北海道にどんどん数を増やしている新車です。

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 列車は内浦湾沿いに走ります。列車は北舟岡駅に停車。まだここは目的地ではありませんが、充分ここも素晴らしい場所です。海が近すぎる。貨物列車などを撮影したいところですが、ここはグッとこらえて目的地を目指します。

 

小幌駅

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 列車は小幌駅に着きました。ここで下車します。僕含め5人ほど下車。ここが今日僕が1番訪れたかった場所です。

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 小幌駅は日本一の秘境駅として有名です。その理由はなんと、「駅から1歩も出ることが出来ない」からなのです。実際には出ることは出来るようですが、険しい山を登らなければなりません。というのも、この駅は道路と面していません。南は海、北は山、東西は室蘭本線のトンネルに挟まれた駅。ここを出るにはヒグマがいるであろう険しい山を登るか、海を泳ぐか、鉄道営業法に違反しながら隣の駅まで行くしか無いのです。まさに陸の孤島

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 ちなみに、普通列車しか停車しないこの駅は、その普通列車の本数も少ない。上り列車は4本、下り列車は2本しかこの駅に止まりません。僕が乗った長万部行は15:10にこの駅を発車したので、次に長万部行が来るのはその約2時間後の17:38になるわけです。この列車が来るまでこの駅を探索したいと思います。ちなみに、僕以外に小幌駅に降りた4人は30分後に来た東室蘭行の列車に乗り、小幌駅には僕一人になってしまいました。マジか…。

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 さて、小幌駅の説明はこれくらいにして、探索をしたいと思います。小幌駅から少し海方面に歩いていくと、こんな看板があります。今回は文太郎浜に行きたいと思います。人はほとんど来ない秘境駅ですから、道の舗装はされておらず、崖を少し滑落しながら降りるとそこは…

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 海岸が待っていました。文太郎浜です。いやぁ、絶景ですね。小幌駅付近は僕しかいないわけですから、この絶景を独り占めできたことに感動を覚えます。ちなみに、クマが怖すぎてすぐ小幌駅に戻りました…(ビビり)

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 小幌駅普通列車はほとんど来ませんが、特急列車と貨物列車は多く来ます。それを撮影しました。秘境駅を通過する列車たち、とてもカッコイイです。

 小幌駅はトンネルに挟まれていると言いましたが、列車はトンネルを通過する前に必ず警笛を鳴らします。小幌駅もそれは例外でないので、爆音の警笛を鳴らしながら小幌駅を通過し、トンネルに入ります。素晴らしい…。

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 しかし、だんだん辺りが暗くなってきました。灯りは駅にある少しの電灯のみ。この時は本当に怖かった。列車も30分ほど来なかった。そんな中、最後の貨物列車が来ました。これが通るだけで一安心しますね。僕以外の人間が居ることを思い出させてくれる。とても有難かった。

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 ようやく長万部行の普通列車が入線して来ました。「助けの船が来た!」、まさにそんな感じ。最後は怖かったですが、とても楽しい秘境駅でした。長万部に向かいます。

 

室蘭本線長万部→札幌

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 長万部から特急北斗に乗り、札幌に向かいます。

 途中先程の小幌駅を通過。こんなに暗かったのか、とゾッとしましたね。

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 札幌に着き、宿も確保。一日目に札幌に泊まった時と同じカプセルホテル。安いし設備も充実してるので、また利用してしまった。

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 晩ご飯はすき家の牛丼。北海道来てから北海道らしい晩飯を食べてない気がしますが、コロナ禍ですから僕が到着する頃には閉店してるというケースが多く、コンビニの弁当だったりが多くなっています。次来たときは絶対札幌ラーメン食べてやる…。

 では、おやすみなさい。

 

7日目

小樽

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 おはようございます。朝、札幌から快速エアポートに乗ってここ小樽に着きました。北海道旅行最終日はここ小樽を満喫しようと思います。

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 小樽は観光するところを何も調べずに来てしまったのでとりあえずウロウロしていると、自転車タクシーのお兄さんに捕まってしまいました。断れない性格なので乗ってしまいましたが、そのお兄さんのする小樽の説明がとても分かりやすく、これは大成功でした。ここでは長いので割愛しますが、本当に小樽のことについて深く知ることが出来たのでオススメです。自転車タクシーを捕まえましょう。人力車はあまり喋ってくれないそうです…。

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 お兄さんのオススメの寿司屋さんで降ろしてもらい、海鮮丼をいただきました。カウンターの前に多くの魚が置いてあったので、店主さんに「これは今日取れたものですか?」と聞くと「ええそうですよ」とのこと。仲良くなった店主さんに卵焼きのサービスを貰いました。新鮮な北海道の海の幸、大変美味しかった。

手宮線跡地

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 小樽には旧手宮線跡地があります。南小樽駅から手宮駅までを結び、北海道で一番最初に鉄道が通った路線です。今は廃線となり、その廃線後は遊歩道として利用されています。この日も線路の横を犬の散歩などをする人たちで賑わっていました。

 小樽市総合博物館では手宮線の歴史、実際に使われた車両などが展示されています。今回は開いてませんでした。

 

函館本線 小樽→函館 快速エアポート 特急北斗

 さて、小樽も満喫し、そろそろ出発しなければならない時刻になりました。乗るのは快速エアポート新千歳空港から札幌を経由し、小樽まで行く列車です。それの折り返し。新千歳空港から札幌、小樽までのアクセスはこれで完璧なんですよね。とても便利な列車です。

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 小樽から札幌はよく通勤通学で利用される区間でしょうが、こんな景色を毎日見ながら通勤通学できるのは本当に羨ましい。

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 寝てたら札幌。危うく乗り過ごすところでした。次は特急北斗で函館まで。これが最後のこの旅の北海道の特急乗車です。いやぁ、どれも楽しかったな。

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 長万部(だったかな)の駅で臨時特急ニセコ号を発見。ノースレインボーエクスプレスは図鑑で小さい頃よく見たものです。

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旅の終わり、アルプスの牧場のチャイムを聞き、列車は函館へ...。

 

道南いさりび鉄道 函館→茂辺地 茂辺地北斗星広場

 最終回じゃないぞよ。もうちっとだけ続くんじゃ。

f:id:tellurium_key:20220105234136j:plain ということで、函館駅でお土産も買い、ここから道南いさりび鉄道に乗ります。本当は函館の夜景を見て旅を締めようと思いましたが、コロナでロープウェイ運休…。

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 道南いさりび鉄道JR北海道から譲渡されたキハ40を走らせています。JR北海道のキハ40に乗れなかったので、これはありがたい。これに乗り茂辺地駅、そして徒歩で茂辺地北斗星広場に向かいました。

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 2015年まで、北斗星という寝台特急が走っていました。上野を出発し、青森から青函トンネルを通り、札幌までを結ぶ列車です。そのブルートレインの栄光を見るべく、この茂辺地北斗星広場まで来ました。

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 博物館以外でブルートレインを見るのは初めてなので、とても感動しましたね。三脚が無かったので暗めな写真になってしまったのが残念。

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 猫ちゃんが居ました。これまでで1番良い写真が撮れました。

終わり

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 この後道南いさりび鉄道にて七重浜、徒歩で函館フェリーターミナルに移動し、北海道をフェリーにて去りました。朝起きるともうそこは青森。これにて北海道1週間の旅の終了です。

 この旅で北海道の魅力にどんどん惹かれてしまいました。今回行けなかった場所、また行きたい場所、まだ食べていないもの、撮っていない列車。北海道にはまた近いうちに来るでしょう!今度こそ札幌のラーメンだけは食べたい…。

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 北海道とは別件ですが、北海道に向かう際にリゾートしらかみに乗車したので、それもそのうち書きたいと思います。

 ここまで読んでいただいた方、お付き合いありがとうございました!

 

使用した切符・予算

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10日間の旅費 136,485円

 

お世話になった宿など

BIZCOURT CABIN すすきの

www.route-inn.co.jp

 

たけの寿司様

www.otaru-takenosushi.net

茂辺地 北斗星広場

goao.jp